イギリス 中学受験を考えはじめた理由 其の1
中学受験。日本でもこれが主流になってきているらしいですね。
私自身は、田舎出身なので、家庭教師をつけてもらったり、塾に行ったりすることはなく、親に面倒見てもらうこともなく、のほほんと、公立小、中、高、国立大学まで行ったので、この受験というものに、全くもって疎い人間になってしまっています。
なにせ、このイギリスと言う国は、OFSTEDという学校査定機関が、すべての学校のランクをほぼ毎年査定し、公表しているので、査定のよい公立学校の周りの不動産価格があがります。最初の記事イギリス 学校事情で書いたように、私立学校の授業料は異様に高いからです。
私も、英国人の夫も特に学校の事情も知らずに、ただ、雰囲気と通勤の利便性で選んだ住んだ場所は、よい公立学校がたくさんあるところ。子供が小学校に入るときには、家の近くに小学校ができ、さらにそこは、国や市・区が経営するのではなく、海外で教育事業をしているところが、スポンサーなので、割と新しい感覚で教育・指導してくれます。
中学も、イギリス全土でみても、評価、成績ともによい学校が近所にあるということで、何も考えずにしばらく入れる。住宅ローン返済に力を注げる、と、学業については、何も考える必要性を感じませんでした。
学校のことは、学校に任せる、が基本だったので、Key Stage 1(Year 1-2)では、学校で言われている毎日の音読を聞く (が、発音の正しさは私にはわからない物が多いので、確認せず、ただ、内容理解しているかどうかQ&Aを日本語でして、日本語で答えてもらうくらい…) 以外、子供の学業については特に見ていなかったのですが、毎学期の先生との面談で、いつも「よくできる子」「クラスにいてくれて助かる子」程度にしか言われていなく、相変わらず、イギリスって、むやみに「褒める」が基本だな、と聞き流しする程度で過ごしていました。
Key Stage 2 のYear 3に入ってから、最初の面談でいつものように「褒める」ことが行われたあと、最後に「グラマースクールを目指していますか?」ときかれ、「いやいや、歩いて行けるし、近所の公立でいいです」と答えました。大体にして、『グラマースクール(選抜式の公立)』とはなにかを知らなかった(私立だと思っていました)ので、グラマラスな学校ってなんだろとは思ったものの、聞く必要はないと思って、何も聞き返しませんでした。
2学期目の面談で、「グラマースクール、目指せますよ」と言われ、それを夫に伝えたら、「そりゃそうだろう。僕たちの子だもん。賢いからね。中学はやっぱりグラマーか私立だよ。」と相変わらず、イギリス典型の親ばか丸出しなんだな、と、全般は流し、私立は高いから高校(College/6th Form)だけで十分と、後半にだけ答えていました。夫も近所の公立の評判と成績がよいので、そこでもいいだろ、とも思っていたから、会話は大抵そこで終わります。
そして、コロナのおかげで、イギリスはロックダウンに2学期を1週間残したところで突入…
これが、中学受験を考える切っ掛けとなるとは、全く気づいていませんでした。ただただ、買い物がしにくくなった、束縛される時間が増えたな、と、息苦しさを感じているくらいで、でも、戦時中に比べれば大したことないなと自分も家族も元気づけていました。
(ま、何でも戦時中に比べれば大したことないんですが…)
其の2に続く…