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人生は些細なきっかけでどう転ぶかなんて誰もわからない。

日本には言霊って言葉がある。
うちのばあちゃんからの教えに

「嘆いたり不平不満を垂れ流したり
 悪口を言っていると幸せは逃げていく。

 できるだけいい言葉を使いなさい。

 汚い言葉を使うと
 そういう人間になっていく。
 
 そしてよいと思ったことは口に出したり
 自分の中に大事にしまいなさい」

我が家のばあちゃんの教え


というのがある。
もっとすっごく長いんだけど端折るとそんな感じで。


子どもの頃から病気がちで具合が悪くなれば
本を読むくらいしかやることがなかったから
本の虫になり、気づけば自分の人生に影響を
与えた言葉が沢山できた。


そんな言葉をいくつか紹介する。
(平たく言うと作業に厭きて気分転換をしている)

影響を受けた言葉たち

「所詮この世は弱肉強食
  強ければ生き 弱ければ死ぬ」

るろうに剣心・志々雄誠 
著者 和月伸宏

「毎日 毎日 あらゆる面で
  ぼくはどんどんよくなっている」

十二番目の天使・ティモシー
著者 オグ・マンディーノ

「絶対 絶対 絶対 あきらめない」

ウィンストン・チャーチル

「諦めたらそこで試合終了だよ」

スラムダンク・安西先生 
著者 井上雄彦

「君たち世界を変えてみたくないかい?」

レヴォリューション No.3・ドクター・モロー 
著者 金城一紀


うん。まあ。
ウィンストン・チャーチルと
安西先生と志々雄 誠が同列に出る時点であれなんだけどね。


繰り返し頭によく出て来てたのはこれかな?と


今回、そこはスルーで今日紹介したいのは
レヴォリューション No.3」というお話。


「GO」
「フライ・ダディ・フライ」
「SP 警視庁警備部警護課第四係」などの
 著者 金城一紀の作品の一つだ。


映画化もされているので見たことがある人も
多いかもしれない。


このお話は私が留学してるときに
すごい読んだ本なんだけど
めちゃくちゃその後の人生に影響を与えた本
と言っても過言じゃない1冊。


当時はまだ、バイトをしたり、留学をしたり
バックパッカーをやったりで


自分の未来は多分このまま
ふわふわと海外放浪したりしながら
そのうちバリとかで物売りにでも
なるんだろうなって漠然と思ってた時期に読んで


主人公たちみたいにドクター・モローの
言葉が刺さっちゃった一人だったりもする。


フリースクール時代だけでなく
10代の頃、周りは一芸に秀でている子が多くて
原宿辺りを歩いていれば芸能人と
間違われるようなルックスのいい子も
読モをやってる子も居たりした

がっつり働いていたバイト先の隣のお店は
モデルのたまり場だったし
他にも色々音楽で喰ってる人が身近で居たり
才能がある人がごろごろいる環境に居て

特に秀でた一芸もなく
頭だって学校に行ってた頃はよかったけど
目標がないからやる気もなく
器用貧乏で顔も十人並みってことは


ドクター・モローの言う通り

「学校の勉強ができる奴が作った世界で
折り合いをつけて生きて行くしかない」


そんなことは、わかっていたけど


まだ20才になったばっかの奴には折り合いを
どうつけて動いたらいいのか正直わからなかった。


別に特別になりたかったわけじゃないけど

やりたいことがわかってて
それに向かって全力で走ってる人たちが
ただ、うらやましかったんだ。


だから、頭ではわかっても
飲み込みたくなかったし
まだ現実を直視したくないって
気持ちもあったんだと思う。


そんなだった当時、本当にドクター・モローの
言葉はものすごく響いた。

「君たち、世界を変えてみたくはないか?」

僕はその瞬間のことを、いまでもはっきりと覚えている。

僕は教室の一番後ろの席に座っていたからよく見えたのだけれど、ウォークマンを聴きながら居眠りをしていた奴らがいっせいにドクター・モローの言葉にビクッと反応し、頭を上げた。

ドクター・モローの言葉がどうして聞こえたのかはいまもって謎だ。

それに、他の連中も動作を止め、いっせいにドクター・モローを見た。

レヴォリューション No.3 
著者 金城一紀より

そして、ゾンビーズ達に感化された

単純でバカで仲間思いで
そんな奴らが世界を変えようと
動き出すって死ぬほど楽しいって思った

ゾンビーズと同じで
特に将来の夢なんてなくて

ただずっと我慢してたやりたいことや
面白そうなことを片っ端からやってた当時

彼らがドクター・モローの言葉に感化されて
作戦を立てて自分たちの未来を変えようと
足掻いてる姿が物語として純粋に楽しかったし

潜在的には感じるけど表面化して表現されない
日本独特の差別や理不尽が描かれていて
色んな事を気づいたり、改めて考えさせられたりした。

心も夢もビッグなヒロシにはなれなくて

自分に厳しくストイックに鍛え上げていく
強いスンシンにもなれない

ルックスを武器にのし上がってく
アギーにもなれないし

茅野のように家族のために
延々とバイト三昧で製本工場で漫画を
呪うほど自分を犠牲にできないし

山下みたいに空気がどこまでも落ちてても
そんなものを無視して
みんなを笑わせられるだけの引きもない

そう。そんな個性的な仲間内で
隠れて受験勉強しちゃうような
南方がすごく等身大の自分に近くて

笑ったし、泣いたし、腹が立った。

でも
こうやって生きるのもいいなって
ああ、なにかを自分も
そう。なにか変えたいって

無意識に思ってたのが
ちょっとずつ表面化していったんだと思う。


多分、この本を読んでなかったら
留学中に出会ったエリートちっくな大学生にも

帰国してからあった大手企業を辞めて
MBAスクールに行ってるおっさんが
すっごくこっちのことを思って
色々語ってたって

自分とは違う世界の人間の言葉だから
何の意味もないし関係ないって
今まで通り「へー」って流してたと思う。

反発もしたけど、オール明けに見た丸の内の
ビルに吸い込まれてくオフィスワーカーを見て

「あの中がどんな世界か見てみたい」


なんて思わなかったと思う。

そして気づいたら

オタクしかやらないって思いこんでた
プログラムやシステムとかにまで
手を出したり

マーケティングの勉強したり

延々と延々と情報を集めて
セミナー行って勉強しては実験してと

今度は仕事が趣味になって行って…


そう。
人生って本当になにがきっかけで
どう変わるかなんて本当にわからない。


病弱から中学に全く行けず
不登校となりフリースクールに行った
多分「陰キャ」に分類されたはずの人間が

気づくとどちらかというと
「やんちゃ」で「陽キャ」に
分類される10代を過ごして
誰も想像もしなかった道を進んで

たまに寄り道をして
アングラで微妙な顔をされるものが
世の中で市民権を得る瞬間に関われたり

いままた自分でも想像もつかなかったことで
本を書き出している。


なんだろう。
来年、私はどうなっているだろうって考えるとワクワクする。

やってみたいことがありすぎるし、学びたいことも鬼の様にある。


多分、人生そろそろ折り返し地点。
これからどうやって生きて行くかすごく考えるだけで楽しい

死ぬ瞬間までこのまま人生を楽しんで満足して死にたいって思う。

もしこれを読んでいる中で
いま死んだ目をしている君たちや
死んだ目をしている
パートナーや子どもたちを見て
心が折れてるあなたたちが居たら

ぜひ読んで欲しいと思う

人生無駄になる事なんてない。
無駄にするかどうかは自分次第だ


あと、もう一つとても好きな言葉がある。

人生や世界を変えたかったら
自分でできることがある。


それは

「努力だ」


By ドクター・モロー

ちなみに金城一紀の作品は全部好きで
個人的には原作の本がおすすめだけど

映画やTVドラマや漫画もあるので
自分に合ったもので見てくれたらうれしい。

大体、電子書籍で終わらせる奴が
全部紙の本で持ってるくらい大好きです。


以上、色々しんどいことも多いけど
人生楽しんで生きよう。

そうだ。つらい時は

「ピータン大嫌い!」
「フカヒレ食べたい!」
「ギョウザ大好き!」

レヴォリューション No.3・ザ ゾンビーズ
著者 金城一紀


って心の中で唱えてみて欲しい。

なんでこんなこと唱えてるんだろ?って笑いたくなるから

最後まで読んでくれてありがとう


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Kai
あざっす!がんばります!!!

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