文章を書かなくなってから
1年半くらい毎日noteを書いていた期間があって、その後ぱたっとあまり書かなくなってから1年近く経った。この1年近くの間に、どんな変化があったかというのを、ちょっと残しておきたい。
毎日書いている頃は、ネタも切れるし、しんどいときもあったけど、ある程度の時間で、ある程度の長さの文章を書くことができていた。今、当時の文章を読み返すと、すごいエネルギーだなあと他人事のように思う。
あまり書かないようになってから、書きたいことが減ったかというと、そんなことはない。書きたいことは、書いていないから逆に増えているように思う。
では、なぜ書かないのか。
時間や気力の問題もあるが、やっぱり書く筋力が衰えるから、書くことに対して鈍く遅く弱くなってしまったという実感がある。
まず、腰が重くなる。
日々、「あっ」と思うことはあるし、言葉にしたい、書くことで深めて考えたいと思うこともある。だが、いざそれを文章にすることを想像するだけで、ふっと気が重くなる。だから後回しにするし、後回しにしているといつのまにか忘れていく。
そして、書き始めたとしても、言葉が出てきにくくなる。
毎日書いている頃は、何かしらの言葉が湧いてはきたが、たまに書こうとすると速度の遅いネット回線みたいに、なかなか言葉が出てこない。だからすぐ「ま、いっか」とあきらめてしまったり、「書くほどじゃないや」と自分に言い聞かせたりする。
そんな風にして打ち捨てられた「文章になる前の何か」は、水道管にこびりつく汚れのように、知らず知らずのうちに、自分のあちこちにたまっていく。
書かなくなることは他のことにも影響が出てくる。
仕事でのメールのやりとりがおっくうになってきたり、もやもやしていることをじっと考えるときの耐性が弱くなっていく。習慣的に書くことをしていれば、複雑なことが起こっても、文字にできたものとは向き合うことができる。それが書くことから遠ざかると、単に頭の中だけで抱えきれなくなり、すぐさまあきらめたり逃げたりしてしまうのだ。
書くことは、自分の頭を使って世界を整理し、自分なりに世界を再構築する行為なのだと改めて思う。
最近あまりの運動不足にジムに行き始めたが、書くこともまた再開したいと思う。
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