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漫画を読むのは、学びか?冒険か?はたまた現実逃避か?

子どもの頃から本が好きだけど、同じくらい漫画も好きです。
少女漫画も、少年漫画も、青年漫画も、レディースコミックも、結構手当たり次第読んできました。大学生の頃は、ゴルゴ13を全巻持っていることもありました。

ただ、漫画って全巻揃ってると売りやすいということもあって、今の家に引っ越すときや断捨離をしたときにほとんど処分して、手元に残したのは子どもの頃から何回も読んでいる『ガラスの仮面』、『キャンディキャンディ』、『ボーイフレンド』、『スラムダンク』だけでした。

ただでさえ家の中は本で場所をとっているので、これまでなるべく漫画は買わないようにしていて、ネットカフェやラーメン屋さん、TSUTAYAのレンタルなどで済ませていました。

それが昨年、なんだかまた漫画熱が再開して、一気に家に漫画が増えてしまいました。

きっかけは、昨年4月の『キングダム』の映画の公開でした。『キングダム』の漫画は以前せっせと通った地元のラーメン屋さんで読破していたのですが、すごくハマっていて、『ONE PIECE』よりおもしろい!と思ってたので、映画化されることがうれしくて、公開の前にもう一回読んでおきたいなと思い、たまっていた楽天ポイントを半分くらい使って、新刊で一気に大人買いしました。

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この時期は私と長男が、家の中で競うようにただ黙々と『キングダム』を読んでいました。

続いて、草薙龍瞬さんやプラユキ・ナラテボー師、アルボムッレ・ スマナサーラ長老の本を読んだことがきっかけで、初期仏教について集中的に学ぼうと思い、そのとっかかりとしてこちらの『ブッダ』の漫画を買って読みました。

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これは深く読み解くことができそうで、これからも繰り返し読み返しますが、まずはブッダに関わる大勢の人物の名前を、すんなり覚えることができました。この漫画を読んだあとに、映画『リトル・ブッダ』やアニメ映画2本を合わせて観ました。

さらに、女性能楽師の宮内美樹さんと勉強会でご一緒させていただいたことをきかっけに、今度は能の世界の学びのために、『花よりも花の如く』を購入。おかげで能の世界に親しみを感じることができました。

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同じ成田美名子さんの作品『NATURAL』も、『花よりも花の如く』と登場人物が被っているので、外伝のような形で続けて読みました。

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日本の芸能をより深く味わうには、歴史についてもっと知りたいなと思い(もちろん漫画はフィクションなんだけど、時代の雰囲気を感じてみたいと)、よしながふみさんの『大奥』を。

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よしながふみさんの『きのう何食べた?』は、昔からネットカフェやレンタルで何度も読んでいたのだけれど、『大奥』は読んだことがなかったので。これは、すごくおもしろかった。このときはそのおもしろさに、『大奥』関連の映画も3本合わせて観ました。

その次は『落語心中』。NHKで以前ドラマ化されたときに、Kindleで3巻くらいまで読んだのですが、続きを読んでいなくて、セット買い。

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今はウイルス騒動で引きこもっていますが、落ち着いたら寄席に行ってこの世界を味わいたいなと思っています。


年が明けてからは『3月のライオン』。

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きっかけは、20年近くお世話になった漫画家のまついなつきさんが、年明けに逝去され、年末のTwitterでこの作品についてふれていたこと。まついさんの著書との出会いから、占星術の講座や鑑定まで本当に人生の中で大きな影響を受けた人で、まついさんのつぶやきの意味を少しでも感じたいと思い読んでみました。
3月のライオンは映画も前編だけ観ました。興行はいまいちだったみたいですが、漫画のなかから抜け出してきたような配役はあっぱれと思いました。


続いて、『海街Diary』。

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3月の予定がほぼなくなったので、これを読んで映画を観ようと、今半分くらいまで進んだところです。


こうして振り返ってみると、これらの漫画は、何かのために読んでいる
漫画単体で読むっていうことはなくって、映画、本、漫画、ドラマなど、いくつかのメディアを組み合わせることで、その世界観や背景、物語の奥行きを感じるための、最初のきっかけにしていることが多いのだなと改めて思います。

でもそもそも購入した理由はAmazonで中古を安く買えたから、です。数冊だったら普通に購入しますが、10冊以上になるとさすがに定価で買うのは躊躇してしまいます。

昨年から今年にかけて夢中になったラグビーや相撲も、漫画は出ているのですが、安く買えるセットがなくて、手を出しませんでした。その辺はまだまだケチ。

あと、買ったままこれから読もうと思っているのが『アマテラス』と藤子・F・不二雄の漫画です。日本の神話の世界の入り口として。もしくは藤子・F・不二雄の世界観に親しむためにと思い買ったままになっていました。

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あとですね、
こつこつ買って、こつこつ読んでいるのが、まんがで読破シリーズ。

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これは昔からたまに読んでましたが、書名は知ってるけど、中身は知らないという有名な作品について、とりあえずどんなことが書かれているかを知るために読んでいます。決して知ったかぶりをするためではありませんよ!(笑)

このシリーズ、紙の本で手元にあるのは写真のものだけですが、あとはKindle本で購入した分が60冊あります。このシリーズ、たまにセールをするんですよね。昔、一番安いときで10円ということがありました。あとは、199円とか、最近だと273円くらいだったかな?そういうときに、まとめ買いしています。だからセールになってないのはまだ持っていない(笑)。全部で140冊くらい出てるらしいので、セールを待って地道に買い足していきます。

このシリーズがありがたいのは、文学でも宗教でも哲学でも、その世界に初めて足を踏み入れようと思ったときに、いきなり本に入ると難しくてめげるので、この漫画を読んで、それから新書などの入門書を読んで、それでやっと本編とか専門の本に行けるというか、急に激しい運動をしないための準備運動だったり、土を耕して空気を入れていくような感じになることです。
あとは、昔読んで、すっかり内容を忘れている(特に文学作品)ものを思い出すのにも、効果的です。

(ごくたまに、おいおいそれはないだろう…というような、漫画化に失敗してるんじゃないかと思われるものもありますが…)

こちら↓に一覧が載っているので、興味があったらぜひ試してみてください。


あらためて1年近くの間に増えた漫画を振り返ってみると、自分が漫画を読むのには、いくつかの意味があることがわかりました。

1)現実逃避・・・日常の文脈からいっとき避難する。ひきこもりの友
2)学びの第一歩・・・なじみのない世界に、親しみを持つため
3)冒険・・・自分の知らない世界を、物語の登場人物と一緒に味わうため
4)本が読めないときの代替品・・・活字を目が滑ってしまうというか、頭に入らないことがよくある。とくに疲れて帰宅するときとか、寝る前とか。

あとは、
5)深く広大な世界観を、いかに割られたコマの中で表現するか?という凝縮された表現のための学び
6)壮大なテーマについて考える教材

とかにもつながりっていそうですが、そこまでは、私はまだ読みこめていないかもしれません。


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