映画ハケンアニメ!を観ました。

こんにちは。
今日はこの前見た映画のお話をすこし。

5月20日に映画「ハケンアニメ!」を観に行ってきました。
この映画、すごくすごーく楽しみにしていた映画の1つで、原作を読んだときから公開日を待ち望んでいました。

最初にお話ししておくと、原作小説の実写化はだいたい許容できて、原作アニメの実写化はだいたい反対派です。
どちらかというと小説も漫画もアニメ化の方が楽しみに感じるタイプの人間であることを前提にしても、今回の実写化は楽しみでした。

何故かと言いますと、劇中アニメがあるからです。
ハケンアニメは覇権アニメの意であり、アニメ作成に携わる方々のお仕事小説になります。主人公は監督になったりプロデューサーになったりイラストレーターになったりと移り変わるのですが、全ての軸はアニメになります。

ハケンアニメ!を実写化するにしても、劇中劇としてのアニメは切り離すことが出来ません。小説を読んでいる時点では黒と白の言葉から、大本のストーリーとその中のアニメをそれぞれ想像しながら読み進めました。
辻村深月さんが好きな読者として瞳監督や王子監督が死に物狂いでアニメを作る姿に感動する自分と、瞳監督や王子監督のアニメを見て、そのキャラである充莉やトワコのセリフに胸をたからせている自分のどちらもが存在します。

そのため、実写映画を観に行くことは、実写映画とアニメ映画どちらも映像として見ることが出来るというダブルの楽しみがあったわけです。
まどろっこしく言いましたが、つまりめちゃくちゃ楽しみで早く20日になれと思っていました。

結果、映画の出来はというと、面白かった!!!!!!!!!!これは絶対にもう一度行きます。欲を言えばあと二回くらい行きたい。

吉岡里帆さんと中村倫也さんの監督像が、想像している通りでビジュアルから素晴らしかったのですが、演技も最高です。
プロデューサーとのタッグがこの話の鍵になりますが柄本さん、尾野さんのそれぞれの方向で支える姿が良い。仕事が出来る人間のかっこよさというのを感じました。

それぞれの人のデスク、仕事環境も対比がされて面白いです。王子監督は服装も背景も常に白がメインとされ、仕事部屋は無駄な物が一切排除されています。
床に原稿やメモが散らばっているので整理されているとも言えないのですが、すごく綺麗。
瞳監督の家は温かみを感じる作りです。一般的なひとり暮らしの家という感じですが、本棚やテレビの周りにはきっとこれまで勉強してきた努力や心に刺さった作品の数々があるのではないかと思わせます。そうした積み重ねを大事にしているように見えるのが瞳監督の家です。

脚本家やテレビ局との会話など、ヒリッとする場面がいくつもありますが、そこがまたおもしろい。本の流れを変えつつもすごく上手にまとめられていました。
そしてアニメ映像!!!!!!リデルのPVは話している人を黙らし、その場の雰囲気を変え、目を釘付けにする力を持つというのが本を読んだ上での印象でしたが、それを映像にするとなるとどうなるのか。
こうなるのか!!!!!と大興奮です。
かっこよすぎる。映画館にいるはずが、その時は私も監督対談のあの場にいち観客として存在していました。

もちろんパンフレットは特装版を購入。
アニメ作成陣も声優陣も豪華すぎて震えます。実写自体も豪華なメンツを揃えていらっしゃるのに、いったいどれだけ投資されたのか…これはそれに見合うだけの回数観に行かなければなりません。あのアニメを見ることが出来るのも映画内だけなので、観たいだけ観ます。

これからも何度も見返すであろう大好きな映画が増えたことが嬉しいです。
ここまで読んで下さりありがとうございました!

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