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<日常困った日記>パスポートの申請に半年以上かかってるんですけど

娘のパスポートと身分証明書の有効期限が過ぎてしまった!

パンデミックも落ち着き始めた今年3月。
「今年の夏は日本帰省できるかも」
なんて甘い夢を見て皆のパスポートをチェックしたら
娘の仏パスポートと身分証明書の有効期限が切れておりました!
これじゃあ、隣国にヴァカンスに行くこともできない。
日本のパスポートはあるものの
フランス出入国で使った事がない。
娘は今のところ二重国籍者だけど
日本のパスポートでフランス出入国した場合
不都合が生じないのだろうかと不安を感じ
パスポート再申請の予約を取りに最寄りの市役所へ。

予約が5ヶ月待ちってどういうこと!?

「海外への旅行者が増えた」
「世界情勢の不安からパスポート取る人が増えた」
「一日に処理する人数が制限されている」
と、想像したとしても
3月に予約に行って、申請日予定日が8月中旬ってどういうこと??
市役所に全然人いないし、暇そうなのにー(すみません)

「夏に日本帰るから、緊急扱いで」

ってゴリ押しすれば良かったのかもしれないけど
その時点で日本入国はかなり複雑だったので
「夏、日本に帰れないかもしれないし」
と、8月の予約でOKしてしまいました(今更後悔)。

仮申請の罠にはまる

あまりにも長い待ち時間に
日本帰省の夢も消え
予約していたことも忘れかけた8月上旬。
「そうだ、オンラインで仮申請ができるんだった」
と仮申請をすることに。
国の公式サイトで必要な情報を記入し
申請費用の印紙もオンラインで払えてしまう
(この印紙を売っている場所を見つけるのが結構大変)
当日はすでに情報が登録されているから
手続き簡単という素晴らしいシステムなのです。
ロックダウンが何度も起きて
急激にオンライン化が進み
紙の削減にも力を入れているフランス。

「インターネット関連は
日本よりも先進国になったね」

って思ったのもつかの間
システムは最先端でも、それに人の能力が伴っていないこと
を思い知らされるのでした。

データで共有できているのに紙で印刷しろと言われる。

8月中旬、申請日当日。
もう5ヶ月も待ちましたからね、絶対ミスはできないと
写真や仮申請の番号等々きちんと揃えて行きましたよ。
で、初っ端から

「仮申請した時の申請用の紙は?プリントアウトしなかったの?」

担当のお姉さんが言うじゃありませんか。
そんなこと聞いていないし、そんな書類はなかったぞー
(注:あとで見たら仮申請から2,3週間後にアカウントに更新されていました。苦笑)
と今回はゴネたら

「じゃあ、仮申請の番号でアクセスしてプリントアウトするわ」
(できるんなら、公式書類は市役所の方で用意したほうがいいよね)

まあ、フランスはゴネたらどうにかなるのはいいよね
と思ったのもつかの間

「住所証明なんだけど、QRコードの不正利用が増えてEDFの使用明細書(電気料金)は2週間前くらいから使えなくなったのよ。携帯電話の明細書とかは持ってきてないの?」

って、一番信用できる住所証明って、電気か水道料金の明細書ではなかったっけ?携帯電話の使用明細書なんて一番信用できないのでは?
使えないなら、分かった時点で連絡しろよー。

と久々にキレかかりましたが

「駄目なら、一回家に帰って違う証明書持ってきます」

と申請完了が最優先と思い冷静に返答。

「そこまでする必要はないわ。とりあえず全部の書類県庁に送ってみるから。うまく行くこと祈りましょ。」

の一言で申請修了。
いや、その時点でなんか他人事だなとは感じたんですけどね。

一ヶ月後、市役所から電話が来る

「あのー、申請の紙が駄目だったみたいで、持ってきてもらえます?
住所証明の書類もないみたいなんですが」
という電話が。
市役所でプリントアウトした紙じゃ駄目らしい。
って、なにが違うんだよう。
データ上に同じものあるだろうに。
最先端だと思ったけど、処理する人間が最先端じゃないんだ。。。
その上、住所証明は申請時のお姉さんがスキャンし忘れたっぽい。
「あれっ、おかしいわね」と謝る気配もないのはフランスあるある。
その上、
「県庁から連絡来ただけで、システムもコロコロ変わるし、
市役所としてはいつパスポートができるのかもわかりません。一般の方の県庁への問い合わせはできません。」

こんなことで一ヶ月もかかってたら、いったいパスポートが届くんだ
と不甲斐ないフランスのシステムに怒りを感じたのでした。

受け取りに再び予約が必要。一ヶ月後ってー

数週間後、もう年内に貰えればいいと思い始めた頃。
「身分証明書できました」
とメールが届いた。
って、パスポートと同時ではないのか!?
市役所に電話すると

「受け取りに予約が必要、平日の朝の8時45分から16時30分までね。
今からだと一ヶ月後ね。子供が学校?1時間目休めばいいだけのことでしょ」

と冷たくあしらわれ、

「パスポートもその前に届くことを祈るしか無いわね」

って、また神頼みみたいなことをーーー。
まあ、パスポートの受け取りは本人の指紋の読み取りが必要なので
ひと手間かかるとはいえ、いつ行っても人がいない市役所なのに
なぜアポイントに一ヶ月も待たされるのか疑問です。

受取日は明日。さて、問題なく受け取れるのか。

最初は長いぞーと思っていた1ヶ月もあっという間に過ぎ、
明日が受取日です。

パスポートも届いたとメールが来たので大丈夫なはず。

フランスはどんどんオンライン化や無人化が進んでおり
パソコンができる人間にとっては、家で手続きができ
とても生きやすくなったのですが

スマホ、パソコン、プリンターを所有しているのが当然となると
それらを所有していない人やお年寄りは
生きづらいだろうなと思います。

特に
「知ってて当然」
って感じでイラついて早口で説明する若い担当者も多く
なんかちょっと生きづらい時代になったなーと
思う今日この頃なのでした。









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