秋の日曜日の過ごし方
フランスの日曜日の過ごし方のひとつとして
家族で散歩をするというものがあります。
天気の良い午前中にみんなで散歩をし、一緒にご飯を食べ午後解散。
またはお昼ご飯を一緒に食べて午後に散歩というパターンが多いです。
平日は車の移動が多い田舎でも、週末には子供から老人まで家族と思われるグループ(5、6人)が散歩をしているのが田舎の週末の風景。
実家の父が日本から遊びに来たときに、車から近所の森の中で歩いている
グループを見て、"みんなここで何をしているんだ?"と驚いていたのを思い出します。何って、ただ歩いているだけ(笑)。
散歩って言うには、集団で結構長い時間歩くし、
トレッキングっていうにはあまりにラフ。
「あっ、ちょっとみんなで歩こうか?」とお金もかからず健康的で、
気軽にできる週末のレジャー(笑)。
年中できるこのレジャーですが、ちょっと違うのは秋の散歩。
というのも、秋の散歩はきのこ狩りと栗拾いが目的で行くことが多いからです。
きのこ狩りは競争率が激しく、午前中に出かけても、もうすでに採られてしまった後ということも多いので、全然知識のない私達は、きのこを探しながら栗を拾い、お腹すいたら帰るという、ゆるーい、きのこ狩り。
ここ最近、良いお天気が続いて森の中も乾燥していたので、イマイチの収穫でしたが、自然も満喫できたし、みんな大満足でした。
とれたキノコは、
炒めてオムレツに入れる
炒めてパスタと絡めて食べる
ノンフライヤーで乾燥させて保存(これを水で戻して料理に使うとまた違う味わい!)
など色々楽しめます。
週末やヴァカンスの過ごし方で、フランスに住んでいていいなと思うのは
お金をかけない楽しい休日の過ごし方が沢山ある
休日に何もしなくても罪悪感を感じない
とりあえず、人が集まれば簡単なツマミとお酒で、楽しい時間が何時間も過ごせる
など、テキトーなのにみんなそれぞれ楽しんでいる感じが好きです。
でも、これらが好きになるのには時間と努力を要しました。
「日曜なのにどこか出かけないのか?」
(買い物とか、美術館めぐりとか当時思い込んでいた「意味のあるお出かけ」)
「せっかくヴァカンスでみんな集っているのに
ご飯食べて昼寝ってどういうこと?」
「わざわざ集まっておしゃべりだけって退屈なんだけど。
食事はいつ始まるの?」
(フランスは「アペロ」と呼ばれるご飯の前のちょっと飲みの時間が非常に長いのです。今はそのアペロの時間が一番好きです(笑))
などなどと、フランス来た当初は思っておりました。
でも、これが慣れると非常に心地良い。
特別なことをしなくても、いるだけでリラックスできるっていいですよね。
今でも苦手なのは、
「突然の来客に出来合いの物だけでも心地よいと思ってもらえる
スマートなおもてなし」です。
事前に準備とかできなかったことにフラストレーション
感じてしまうんですよね。それを求められているわけではないのに。
「Flonamの家はふらっと行っても楽しいんだよね」
って友達に思ってもらうようになりたいです。
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