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ADHD特有の圧倒的間に合わなさ

ADHD。日本語に直すと注意欠陥・多動性障害。
僕らはいつだって何にも間に合わないことが多い。

『期日までに提出しなければいけない』
こう前置きされた瞬間に『期日までに提出できない未来』がスタートする。
僕らはこういう失敗を繰り返してダメージを痛感しているので、まず2つの現実から逃げようとする。
1つは『期日までに提出しなければいけない』という現実。
もう1つは『期日までに完成させなければいけない』という現実。

ADHDはとにかく何も守らないでお馴染みだと思うけれど、実は完璧にできないことを嫌う完璧主義者でもある。
「完璧にしなければ!」と自らを追い込み「何で完璧にできないの!」と自らを責める。そしてこの一連のダメージを負うことが嫌すぎて逃げられない現実から逃げようと悪足掻きをする。

やらなければいけないことを目の前にした瞬間、優先順位が低いことを始める。しかもこの優先順位が低いことは、かつて順位が高かったために着手されなかったことだったりする。
なので周りからすると
「何で今それやってるの!?」
となる。いや、今だからできるんですよ。必要だったあの時はできなかっただけで。

そしてADHDのもう1つの特徴として時間管理の破綻がある。
期日まで期間があればまず着手しない。そういう時当人の脳内では
「1日あたりこのペースで進めればできる」
としっかり計算している。そして途中までは計画通りに進む。
しかし僕らが作る計画には不測の事態が想定されていないため一瞬でも横槍が入るとその瞬間に破綻する。
そう、不測の事態を想定していないにも関わらず計画通りに進められないとパニックを起こして進行できなくなるのだ。

まずダメージを恐れて逃げ回り、逃げつつも何とかしようと計画するも、余白ゼロの計画を立てて不測の事態にパニックを起こして目を回し、結局やっぱり期日を守れずに終わる。
パニックからの回復のためにと色んなことに手を出して更に手間と負担を増やすまである。
そして喉元過ぎれば熱さを忘れる。
何度失敗を繰り返してもなぜか不測の事態を計画に織り込めない。
計画を立てている時はいつでも「これで大丈夫だ!」と慢心している。

病名の通り注意をするという行動に欠陥があり、焦れば焦るほど余分な動きが多くなって自滅する。
僕らには立ち止まってクールダウンするという選択肢がない。
「立ち止まってる場合か!」と空回りをする。もしくはクールダウンの意味をはき違えている。頭や体をフル回転させて疲れてぐったりするのはクールダウンでも何でもない。時間と体力を無駄にしているだけだ。
失敗の分を取り戻そうとして大失敗を招く。ADHDあるある。

さて、なぜ今こんなことを書いているのかというと、正に今自分がそうなっているからだよね。うん。
先月にハロウィン向けの彩色を初めたのに、今全然終わりが見えないの何で。
急に数日間寝込んだりしたからだな!あちこち悪くなって起きていられる間は病院に通ってたからだな!不測の事態を!織り込んでくれ俺!
しかもクリスタの塗りマスが始まって締切が増えたよね!前回なんか倒れてて参加すらできなかったよな!やる気満々だったから回避行動も多かったんだよ、でもそれも織り込んでくれ俺!

という訳でこれから悪足掻きしてきます。
ああ、なんでこうなった……。

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