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ペットを迎える時に実際に行ったこと

実際にペットを飼っている僕が2年前にモルモットを購入する際に行ったことを元に、これからペットを飼おうとしている方に知ってほしいことを書きます。

どんな動物を飼いたい(飼える)か調べる

まずは条件で絞ります。
・どういう目的でペットを飼うのか
子供の情操教育、在宅が多くなったので淋しさを紛らわせたい、ペットとの触れ合いで癒されたいetc...。
目的によってその条件に添う動物は何かをまず調べます。
僕の場合は亡くなった祖母から引き継いだ猫が旅立って1年、適度な距離感を保ちつつ可愛がれる毛玉が欲しいと思って小動物を調べました。
・寿命を調べる
同じ小動物でも寿命は様々です。
昔ハムスターを飼っていたのですが、寿命は種類にもよりますがおよそ3年。飼っていたハムスターは2年半という短い生涯でした。小さな個体だったので平均寿命に添った形ですが、その期間は少し短く感じました。
モルモットは4~6年が平均寿命で、それくらいなら自分も頑張れば生きていけると思って決めました。
ちなみに猫は24年生きたので「これから24年は無理だ」と諦めました。
・飼育環境を調べる
その動物にとってどんな環境が好ましいのかを調べます。
その環境を作れない場合は飼えません。動物への負担が大きすぎるからです。
モルモットは高温多湿と寒さが苦手でした。エアコンで調整できるのでここはクリア……なんていうのは所詮机上の空論した。
新鮮な空気が欲しい!エアコンは苦手!という個性の持ち主だったので、極力エアコンは避けつつ夏は氷嚢と扇風機、冬はガスヒーターやコタツを活用して対処しています。
こういった想定外にも対応できなければ飼い主失格です。
・近隣に対応した病院があるか調べる
動物に病気やケガはつきものです。
特に僕の場合は持病で車の運転ができないので徒歩圏内にある必要がありました。どの動物に対応しているかは病院によって異なるので下調べは重要です。
車での移動も動物にとっては負担なので近隣に病院があるのは必須と言っても過言ではありません。
・飼育にかかる費用を調べる
もっとも重要な金銭問題。特に食べ物とトイレ関係の物は消耗品として毎月必ず必要なのでどれくらいか実際に見積もる必要があります。
そこにプラスしてオモチャや季節によって必要な物、体調管理に必要な物が出てきます。
病院は1回の金額が高い上に持病があれば一生通うことになります。
飼っていた猫は糖尿病を患っていたので月に3万は軽く飛びました。病院代に加えて注射や専用のエサ。
でも治療を耐えて生きてほしいというのはこちらのワガママです。一番大変なのは本猫。こちらが泣き言を言う資格はありません。

入手手段を調べる

ペットショップだけが入手ルートではありません。
保護された動物を引き取ったり、子供が産まれすぎたので貰ってほしいという方から譲ってもらうこともできます。
ただどちらにもメリットとデメリットがあります。
・保護された動物や人から譲ってもらう際のメリットデメリット
まずメリットとしては『命を救える』ということが一番です。そのままでは殺されてしまう命を1匹でも多く減らすこと。これは人間の業です。
しかしデメリットもあります。
彼らは病気や障害を持っていたり、人間に対して不信感を抱いていて懐かない可能性もあります。
また年齢も様々なので欲しい個体がいないかもしれません。
初心者の方には少しハードルが高めだなと思います。
一般の方から譲ってもらう場合はどんな飼育環境だったかも重要で、あまりに環境を変えてしまうと動物にストレスがかかります。
また仲のいい兄弟がいていつも一緒にいる場合などは1匹ではなく兄弟で貰ってほしいと頼まれることもあります。
・ペットショップで買うメリットデメリット
メリットは出自がはっきりしていることと、大抵その場で必要な物を一式揃えられるという点です。飼育の際に注意すべきことを店員さんが教えてくれるので初心者の場合は安心感もあります。
飼う分には特段デメリットはありませんが、こうしてペットショップで売ってもらえる個体はどんな動物においても一握りだということは忘れないでください。売り物になるのはほんの少しで、それ以外は殺処分か延命だけの生涯になります。
もちろん良識のあるブリーダーさんは譲る相手や場所があったり自分のペットとして迎えたりもしますが、そういった方は少ないと思っておいた方がいいです。

どんな動物でも個体差はある

最後に一番知っておいてほしいことを書きます。
どんな動物でも性格は千差万別です。
撫でられたり抱っこされるのが嫌いな猫もいます。
暴力的な小動物もいます。
「コイツ可愛げないな……」
それらは飼ってから初めて分かることです。
でもアナタがペットを迎えた瞬間から、そのペットの一生を背負う責任がアナタにはあります。
トイレを覚えてくれなくて家の中が大変なことになっても。
噛み癖があって壁紙や家具をボロボロにされても。
凄い偏食で食費だけでも大変なことになっても。
病気になって4時間以上家を空けてはいけなくなっても。
それらは全てアナタが覚悟と責任をもって添い遂げなくてはなりません。
「アナタの一生を私にください」
そう最初に言ったのは飼い主であるアナタです。その責任を放棄することは許されません。
もちろん例外はあります。深刻なアレルギーを発症してどうしても一緒に住めなくなること。命に係わる病気にかかって入院生活を余儀なくされたり、家にいても横になっていることしかできずペットの世話ができなくなること。人間も動物と同じ生き物なのでそういうどうしようもできないことは起こります。
同じ1つの命として向き合うこと。飼い主としてすべきことは本質的にはこの一点だけです。

僕は沢山の持病を抱えています。なので一緒に住んでいる母親に協力してもらっているし、僕に万が一のことがあってもそのまま飼ってもらえることを前提にモルモットを選びました。もし母親がネズミを嫌いなら選んではいません。
掃除やエサやり等基本的なことは自分でしますが、新鮮な野菜(モルモットは野菜からビタミンを摂らなければいけない動物です)は母親に調達してもらっています。
おやつをあげたり、時々は抱っこをしたり。用も無いのに呼んでみたり、何か話しかけていたり。母親は母親の距離感でちゃんと可愛がってくれています。
そういうサポートを受けられる体制は健常な独り暮らしの方にも必要だと思います。人間と動物は助け合えるからこそ。

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