「デザイン経営」の実践。渋谷メガベンチャー3社のデザイン領域執行役員トークセッションを聞きに行きました。

「デザイン経営」の実践。渋谷メガベンチャー3社のデザイン領域執行役員トークセッション|Design Scramble 2018 公式プログラム
https://designscramble2018-mixi01.peatix.com/?lang=ja

サマリ

・メガベンチャー3社(mixiさん、CyberAgentさん、DeNAさん)、今回のセッションを聞く限りでは、具体的にどのような形でデザインを経営にインストールしているか・・を知ることはできませんでした。

・聴講者のうちデザイナーが多数を占めていたため、デザイナーのキャリアプラン、デザイナーが経営層と絡んでいくためには?、デザイン組織のマネージメント方法は?の話がメインになったのだと思いました。

・デザイン経営の実践方法についてはそこまで詳細ではありませんでしたが、経営層と積極的に話す。デザイナーも経営者と同じ目線を持つ、経営者の課題を理解するという所でした。

・メガベンチャー3社においても、まだまだこれからの実践課題なのだなと理解できた事が、今回得られた知見でした。

以下、セッションのメモ

・ビズリーチ
MCのかた。
CDOのポストがある
デザイン経営進めている

・サイバーエージェント
クリエイティブ執行役員
佐藤洋介さん

700名前後のクリエイター
直で見ているのはメディア事業
amebablog, abema tv, AWA

・DeNA
増田真也さん(まっすー)

マチコト
匿名sns
プロダクトマネージャーやってた

デザイン組織見るようになってきた
ゲーム・それ以外(ゲーム200名、それ以外130名)
それ以外のデザインマーケティングをやってる組織
ヘルスケア、オートモーティブとか

・mixi
加藤博昭さん
4月からデザイン領域の執行役員
モンスト
UI、アートワーク

■デザイン経営宣言読んでみてどう解釈したか?
やってることの延長線上
ソニーさんとかデザインファーストで作られていた
ITだとデザインの品質がダイレクトにユーザーに伝わるようになってきた
デザインを経営に巻き込むのは実はもともとあった考え

時代時代にアジャストさせる技術をデザイナーは持っている

特許庁が出している
国が出している
いい意味で日本企業はロジカル
今の日本企業は左脳的な考え方が多い

極端に一旦右に振る、という事が起きているのでは?

■3人の具体的な仕事内容
・まっすー
執行役員なので人事などの予算の話をやってる
デザイン本部の本部長としてやらなきゃいけないこと
本部のミッション、ビジョン、バリュー設定・推進

GL 7-8人のマネジメント
予算管理、採用、評価含めてぜんぶ

現場のデザイナーをリスペクトして任せている

・佐藤さん(cyber)
6:4で6がマネジメント。4は手を動かせる
現場からコンペ出してないとかウォッチされている

・mixiさん
お客さんに出すプロダクトマネジメント
組織マネジメント

メンバーがやりたいことが
経営層のビジョン、ミッションを翻訳してデザイナーに伝える

確認の確認は嫌う。決済者に直で聞く。(cyber)
現場のデザイナーが藤田社長に当てる。
(デザイナーって反芻する)

denaは
事業本部長に決裁が委ねられている
立ち上げる・グロースするを3回しぐらいやった

各社が抱えている課題によって変わる
その解決策が何なのか?デザインなのか?

・まっすー
ロジカルシンキングが強い会社だったのをデザインの方に
僕だったらこう変えるからっていうのを提案した。

・cyber
年間100個さーびすつくる、のじだい
新卒でもデザインマネージャに
クオリティのムラができる
デザインの押し売りをやっていた
誰かに言われてじゃなく勝手にやっていた(採用とかクオリティあげなきゃとか)
CAはやってから持ってこいの会社

デザイナーは有利。
人が見えるものを作れちゃうから。
課題があったら解決したいという思考を持った人。

■苦労話
・加藤さん(mixi)
社長との信頼関係を築いていく。
コミュニケーションを取り続ける。
突飛な事を言ってくる、何いっているかわからない。
言葉どおりを受け止めるのではなく、その言葉の「意図」を考える。理解する。

・佐藤さん(ca)
デザイナーは途中で見られるのいや(履き替え中のパンツ)

・まっすー
サービスを提供して、デライトを届ける
デザイナーは最終的にサービスでしょとか考えているメンバーが多い
それってなにも経営とずれていない
それを説明していくのが大事

苦労
ロジカルシンキングが強い
守安さんとか南場さんにデザインの話をする
伸びしろだと思っている
アドオンしていくもの

・佐藤さん(CA)
デザイナーが経営を理解しないといけない
経営は意図をしっかり伝えないと
お互いをリスペクトして理解しないと

iOS7のフラットデザインを藤田社長に何度も説明した
これまではスキューモビズムでガチャガチャがシンプルに
→工数が下がるなどの説明を

・加藤さん(m)
自分と違う視点を持っている人をリスペクト

・dena
ビヨンド googleを掲げている。本気で目指している。
デザインが握っていると考えている。

リーディングサークル
課題図書決めて
朝の10時
課題図書の中に経営の本があったり。
1週間に1冊

■デザイン文化、思考を統一するには?
・dena
delight the impact the world

デザイン本部のミッション、ビジョン
creater's ship
・独創的
・co-creation
・クオリティクエスト(時間が許す限りクオリティを追及)

一番突き詰めたプロダクトを部門表彰
→これだけこだわったらいいんだ。というのを浸透する。

・mixi
異なる文化がいくつか内包されている
プロダクトまたいだ技術交流
会社全体のデザイナー総会(120/160人ぐらい)

・CA
ロゴ変えた
進むべき方向性を示したロゴ
デザイナー以外の意識を変えるために
(ロゴを変えようって言ったのは藤田さん)

デザイナーの意識を変えるのは簡単

■ビジネスがデザインに貢献している事の可視化
・DeNA
研究を始めている段階

★分離すると伝わらない。
★たしかに、プログラムがじゃあビジネスに貢献している?というのと同じような事。
★自分が考える答えは、ユーザーに「好き」って言ってもらえるかどうか。その数値では?もうちょっと具体的にすると継続利用してもらえるかどうか。

経営とか数字とかから逃げない。

デザインを経営に取り入れること、
社会に誠実に対応する。


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