前置き② ATCで何がわからないかわからなかった問題

前回記載の通り、「普通に予習していればOK」という「普通」ができない人もいると言う話。
自分の教官もかなり有能な方で「あっち側」と感じる瞬間が多い。「テキストのこの部分と、ATC phraseologyを読んでおいてね」以上のことは言わなかったし、実際理論上はその通りなのだが、一度に全てを把握しておくのは難しく、まずはここを押さえておくべきと言うところに集中したいのが一般人たる自分の本音である。
実際、ATC phraseologyは離陸の場合はこう言う感じ、サーキットの場合はこう言う感じという基本は書いてくれるが、では自分が訓練に明日行くとして、どこで何を言うかというのは読んですぐできますとは簡単にはいかないところがある。
飛行機に興味のある人ですらLiveATCを聞いても部分部分しか理解できない人が多いのではないだろうか、自分はそうだった。

訓練を数回終えた時、自分は何を初期に知っておきたかったか振り返る。それはシナリオであり、訓練の流れを知ることだった気がする。
要は自分がどこから離陸し、どこへ向かって戻るのかというシナリオの中でATCをどこでなんと言うのか、この流れが当然教科書にはない。
訓練する場所も内容も千差万別で教科書はケーススタディを載せているだけにすぎない。その対応例を自分の訓練内容と行く場所に当てはめる作業が必要になるが、これは要領が良ければ飛びながら覚えることでも可能だろうが、できれば事前に初心者たる自分が最低限どこで何をするかをメモして覚えていきたい。
VTAチャートでもGoogleマップでも見せつつ、教官に聞いて自分なりに何をするべきか地図に書き込んで脳内シミュレーションするのがいいと思われる(結局自分はそうした)

最初は基本の動き、水平維持、15°以下のバンクでのターン、そして上昇、下降の際の手順を学んでいく、その操作と手順がしっかりできることが大前提だがそれこそ予習をすれば教科書通りなので努力でなんとかなる。問題はその間にも飛行機は訓練空域へ進み、いくつかの管制エリアを跨ぐことになり、数回飛べば少しずつATCを自力でやるように求められる。地上の目印も覚えておかないとどこで何を話すかもタイミングがわからないし、空中で迷子になりかねない。
事実自分は操縦そのものがおぼつかない中(完全に自己責任)、地上目標物を覚えるも空から見た感じがわからず、よって自機の位置がわからない、そうなるとATCに今何を言うべきか、何FTを飛ぶべきかも全てわからない事態となる。恥ずかしながら空中でIQゼロになる珍プレーをしてしまった、右席の教官にどう映ったのだろうか笑。
飛んでいるうちに体で覚えればいけるという自信がない場合はしっかりと自分がやるべきことを組み立てて臨んでほしい。結局どう優先順位をつけて準備すべきだったか、今現在の自分の思うやり方を今後記載していきたい。


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