"七人組"のエィルサク
肌を切り裂くような潮風と、吹きすさぶ雪。
激しい波が揺れる、「輝きの海」に浮かぶ小舟の上に、ひとりの戦士が座っている。
雄々しい角つき兜と、使い込まれた鎧に身を包んだ屈強な男。いくつもの傷がつけられた鋼のような筋肉質の体躯は、内なる闘志の現れからか、微かに湯気を上げている。
その戦士はずっと、腰に目をやり何やらブツブツと呟いている。
「ああ。南の奴らは間違ってる。俺たちは野蛮なんかじゃない。そうだろう?」
「あいつらは畑を耕し、種を撒き、穂を刈る。それに誰が文句を言う? 俺