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新人とのコミュニケーションで「図解」が欠かせない存在になったワケ

こんにちは。日本を図解先進国にする図解思想家の髙野です。
Metagramでは、図解を用いた思考法「ダイアグラム思考」を企業向け研修プログラムとして展開しています。現場で活躍する図解リーダーたちから図解の魅力や、図解の活用ポイントを等身大のインタビューで迫ります。

ダイアグラム思考のフィードバックサイクル

今回お話をお伺いしたのは、大手企業でコミュニティスペースの運営・管理をされている神崎薫さん
グループ会社や部門を横断して価値創造するコミュニティを提供するために、「どのようなルールがあれば価値協創できる仕組みができるのか」を日々考えているとのことです。ダイアグラム思考講座を受講してから、新人も巻き込んで図解を活用している神崎さんにインタビューしました。

コミュニティスペースのルールデザインをされている神崎さん

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提案などの「伝わる資料」を作るのが苦手だった

――本日はありがとうございます。神崎さんは普段どのようなお仕事をしているのか教えてください。

グループ会社の社員なら誰でも利用できるコミュニティスペースの運用や管理をしています。ここでは、コワーキングスペースのように仕事をしたり、図書館のように蔵書を読みに来たり、様々なイベントを実施したり、色んな社員が気軽に集まるスペースとして運営しています。
中でも私は、どうすればWeb経由でコミュニティスペースに訪れてくる人が増えるかを考えたり、どのような仕組みがあれば揃えている本をたくさんの人に読んでもらえるかなどを考える「ルール策定」に携わる機会が多いです。

――仕組みづくりの重要なお仕事ですね。ダイアグラム思考講座を受講されたきっかけは何だったのでしょうか。

私はプレゼンや提案をする際に使う「伝わる資料」を作るのが苦手だったんです。運用ルールを提案するときに、細かい要素や役割などの認識合わせを一つひとつしていかなければならないのですが、そのための資料作りに毎回苦戦していました。
そんなときに「ダイアグラム思考講座」を発見しました。受講してすぐに「これは私だけではなくて、社員みんなに聞いてほしい!」と思いました。早速、図解を実践してみると、苦手だった資料作りもうまくいくようになりました。特に、話題の粒度がバラバラになってしまって整理ができなかったクセが直って、抽象度を上手にコントロールできるようになりました。その甲斐あってか、関係者から理解を得やすくなった気がします。図解は絶対に業務に必要なスキルですね。

新人への業務引継ぎでも図解が大活躍

――ご自身の資料作成で図解の手ごたえがあったのですね。図解はチームでも利用していますか。

はい、活用していますよ。最近、新人がチームに入ってきたので私の業務の一部を引き継ぐことになったんです。普段であれば業務引継書をExcelで作って終わりなのですが、せっかく図解を学んだので活用してみることにしました。具体的にはコミュニティの運用ルール策定のプロセス図を描いてみたりしました。

――素晴らしい実践力ですね!図解の効果はありましたか。

まず、自分自身が図を描いてみようとなったときに、頭の中が整理されていきました。0からプロセス図を描いてみると、必要な役割やタスクが勝手に下りてきて、しかも時系列で整理できていく感覚がありました。
これだけでもすごい有益だったのですが、やっぱり「伝えるための図解」の効果がありますね。私が描いたプロセス図を使いながらオンザジョブで新人への引継ぎ作業を進めていきました。新人からは「こうやって可視化されているとすごくわかりやすいです」とポジティブなコメントがあり、プロセス図に自分の理解を書き込んでいました。業務の引継ぎはもちろんなのですが、新人の様子を見て、図解を他の業務でも使ってくれるのではと感じました。今回は新人向けの図解ですが、ベテラン社員にも図解してほしいなと思います。

図解とは「コミュニケーションスキル」である

――最後に、神崎さんにとっての「図解」とは?

私にとっての図解は「コミュニケーションスキル」ですね。図解は言葉とかのコミュニケーションツールにすごく似ているんですよね。それこそ、新人からベテランまで図解ができるようになれば、共通理解も広がると思います。
ロジカルシンキング研修を受講したときは、概念としては理解できるけど、モヤモヤが残ってしまっていました。でも、ダイアグラム思考講座は「図を描く」というアクションのおかげで頭の中が整理できた感覚があります。仕事ではたまに「リンゴだと思ってたものが梨だった」ということがあるので、図解で認識のズレによる手戻りをなくしていきたいと思います。

図解とは「コミュニケーションスキル」である


――貴重なお話をありがとうございます。

Metagramでは、ダイアグラム思考を身に着けた方々へのインタビューと、ご意見のフィードバックを継続して参ります。図解を実践したからこそ抽出できる「ユーザーの本音」を大切にしながら、アカデミアでの研究成果とエビデンスを重視して改善していきます。


株式会社Metagramとは

Metagramは「日本を図解先進国」にするために代表取締役:髙野雄一が立ち上げました。図解には「あらゆるモノゴトを多視点から構造化して可視化する」チカラがあります。『ダイアグラム思考』を用いることで、個人の思考を深めるだけでなく、 人々のコミュニケーションを認識のズレなく円滑にすることができます。図解が強みとなることで、国や地域、業種や業界、年齢や役職を問わずに、 誰もが図解でコミュニケーションできるリーダーの育成を目指します。

代表取締役:髙野 雄一

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