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noteにおける返金ルール追加について補足

noteで返金ルールが大幅に改善されます。消費者保護をしっかりするための措置です。

過去に有料記事を販売していたクリエイターに、先行告知メールを送ったところ、なぜかいきなり記事化されてしまいました。このままだと説明不足なので、ちょっと先行して補足記事を公開。正式な告知は後日でますので、しばしお待ちください。

これに伴い、コンテンツ販売のメタ環境(有利な記事と不利な記事)が、大きく変動することが予想されます。

この記事では、CXO視点からnoteのコンテンツ販売環境が、どう変わるかの予測を解説します。なお、財務・法務まわりの話なので、僕に文句をいっても権限外でどうにもならないやつです。ゴメンナサイ! 


どうルールが変わるのか?

単発の有料記事で、「24時間以内は返金OK」となります!

なお過去記事に関しては、クリエイターさんが設定をかえるまで、いままでどおり「原則返金不可」です。またマガジンや定期購読も、従来どおりとなります。

購入後24時間以内なら、間違えて買った場合、品質が著しく低い場合、宣伝と内容が大きくことなる場合、該当メニューからスムーズに返金ができます。


ルール変更で想定される影響

コンテンツ販売の環境が大きく変わるので、有利になるコンテンツと不利になるコンテンツが発生します。なお、財務・法務まわりの話なので、僕に文句をいっても権限外でどうにもならないやつです。ゴメンナサイ! 

僕は新環境での生存戦略を解説する係。

返金が楽チンになることで、根源的には2つのエフェクトが発生します。

市場拡大
中長期では有料記事全体が、よりカジュアルに買われるようになる

手間の軽減
返金が自動化されるので、トラブルになりにくくなる


このようなメタ環境では、以下のようなことが想定されます


熱烈なファンを持つクリエイターは、売り上げアップ

体験の間口が広がるため、支持層を開拓できるクリエイターは、返金リスクの影響をあまりうけず、流通額のメリットだけを受けられます。金額感にかかわらず、全体にそういった記事は売り上げが上がる想定です。

ユーザーを不満にするコンテンツは、売り上げダウン

宣伝に偽りがあったり、低品質だったり、そういうコンテンツは売り上げが大幅にさがることが予想されます。これはもうどうしようもないので、頑張って品質と信頼を作ってください。

倫理観の低いユーザー層をターゲットにしたコンテンツは、売り上げダウン

「読んだあとに返金すればいーや!」といった倫理観の低いユーザーが多いジャンルでは、売り上げダウンが予想されます。

金銭トラブルは全体的に低下

システム & 運営で審査や返金処理をするため、クリエイターと読者間でのトラブルが減少します。特に、よい高額記事を書いている人ほど、このメリットを享受できます。

個人的なエピソード、意見の売り上げがアップ。公開情報の集約は、競争激化

単純コピーしにくい、あなたの意見、あなたの視点、あなたのエピソードほどコンテンツとしての価値が増します。一方で、公知情報の列挙などは、それだけでは売り上げの低下が予想されます。公知情報系や普遍情報系の記事は、クリエイターがユーザーから信頼される必要が出てきます。

課金バリアーは引き続き有効

ファンだけにメッセージを届けたい人が、noteの課金をバリアーとして使うケースがあります。引き続き、返金不可はオプションとして選択可能なので、課金バリヤー用途での利用は問題なくできます。またファンがしっかり構築できていれば、売り上げへの影響も少ないと思われます。

悪質な返金ユーザーは、時間とともに減少

特定のユーザーの作品を、集中的に返金したり、短期間で高額記事をひたすら買って返金するようなユーザーは、随時BANされていく予定です。悪意をもったユーザーは、時間とともに減少すると思われます。またnoteが巨大化し様々な人がコンテンツを提供するにつれ、サービスからBANされる不便やリスクは上昇します。これも安全性の上昇に寄与すると想定されます。


というように、noteではよりカジュアルな買い物ができるようになる一方。読者からの支持を得られないコンテンツや、宣伝で売り逃げするタイプのコンテンツ、倫理観の低い客層にむけたコンテンツは、売り上げ低下のリスクを持ちます

このあたりは、下記の「ソーシャルで何をすればフォロワーが増えるのか?(健全版)」もご参考にください。


全体的には、やるべきことをしっかりやるクリエイターほど、有利になる設計です。

個々の記事では、不利になるものもあるのですが、それはゴメンなさい!サービスが大きくなるにつれて、やらなければいけないことなので、許してください。

なお、財務・法務まわりの話なので、僕に文句をいっても権限外でどうにもならないやつです。

こういう環境のビッグチェンジは、新規プレイヤーのチャンスでもあります。むしろ、うまく環境変化を乗りこなすアプローチをとるとよいのではと思います。

この辺のルールは、ユーザーの実際の購買に応じて、随時調整をしていくと思います。よろしくお願いいたします。

いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。