見出し画像

Repro中澤氏が語るデジタルマーケターに必要な資質「インテグリティ」

どうも、フクパンマンです。

Web担当者Forum ミーティング2020 秋でRepro中澤氏が語った内容が興味深かったので紹介させてください。「デジタルマーケティング人材に求められる本質的スキルセット」というテーマで色々語られたのですが、フォーカスを当てるのは「インテグリティの重要さ」という話です。

中澤氏の講演内容はWeb担で漫画化された内容なのでおそらくご覧になった方も多いかと思います。

すごいボリュームの漫画があり、今回のウェビナーはその概論。詳細は上記をみていただくとして、このnoteでは印象に残ったインテグリティに絞ってまとめました。どうぞ。

(ちなみにデジタルマーケターという職種はそもそも果たして何?という議論もあるでしょうが、論点ズレそうなので本記事でデジタルのプロモーションをする担当という前提で進めていきます)

前提:デジタルマーケターは、本来の意味でのマーケティングをしなければならない

インテグリティの話に入る前に、なぜ今『デジタルマーケティング人材に必要な要素』を改めて考えなおし、意識のアップデートが必要なのかの説明も大事なので簡単にまとめます。

マーケティングとは、顧客の真の欲求を満たす価値を創造し、その価値を多くの顧客が持続的に体験できる状態を構築する、体系化され成長性を持った活動である。
今の時代、単純な機能よりも本質的価値の提供が重要になってきているため、マーケターの責任は重くなってきた

と中澤氏は冒頭話しました。デジタルマーケティング人材は従来のプロモーション担当から、サービスそのもののプランニング、つまり本来のマーケティング活動が必要になったということです。

言い換えると、従来のスタンスでいては時代にも取り残され、結果も出せないということ。そこで改めてデジタルマーケターも基礎トレからしましょうというのが中澤さんの話のポイントかと思います。

体幹トレ:integrity(インテグリティ)が最も重要

さて、デジタルマーケティング人材の意識をかえていく重要性がわかったところで、どうアップデートしていくのかという話です。

中澤氏は「体幹→コアスキル→知識・テクニックの順でのアップデートが必要」とまとめています。SEOとかLPOとかのテクニックから入りがちですが、まずは体幹(スタンス)やコアスキル(マーケティングに必要なスキル)から理解・習熟していくことが重要と言います。

そして基本となる体幹は三つの要素の中にわかれ、その中でも、とにかく『インテグリティ』の重要性が印象に残り、中澤氏も一番重要と断言していました。(他二つの要素は後述)

インテグリティは直訳する日本語がないらしいのですが、しいていえば【高潔さ、誠実さ、真摯さ】という意味です。また、インテグリティは「自分自身」「お客さま」「社会」「所属組織」の4つそれぞれで保たなければなりません。

ではなぜインテグリティが一番大事なのかというと、マーケターにはモラルが必要だからです。特にデジタルはグレーゾーンが多いため、インテグリティを欠如させたら簡単に数字はとれてしまいます(例:Amazonのレビュー)。しかしバレたら大ごと(例:炎上)になりますし、だまして儲けるのはまったくもって誰のためにもなっていません。マーケターは自己の利益・短期的利益だけでなく、上記の通りユーザーのため、社会のための中長期的価値を提供する責務があるのです。

インテグリティの無さは伝播し腐っていく

じゃあインテグリティを保つにはどうするのか。
それは、インテグリティがない人を反面教師にすればいいと中澤氏は言います。

【インテグリティがない人の例】
・人の強みではなく弱みに注目する者
・冷笑家
・何が正しいかではなく、だれが正しいかに関心を寄せる
・部下の人格ではなく、頭脳を重視する
・有能な部下を歓迎するのではなく恐れる
・自分の仕事に高い基準を掲げない

インテグリティの欠如は伝染し、組織が崩壊するといいます。なぜなら、インテグリティを保たず過ごすのは簡単で楽だからです。短期的には結果は出やすいでしょう。そして組織的にインテグリティの欠如が蔓延すれば、インテグリティを保つ人の方が浮いてしまいます。

しかし、かのドラッカーも、マネジャーには才能ではなくインテグリティが必要だといいました。一つでも当てはまるのであればすぐやめましょう。

さて、ここからは私のオリジナルですがインテグリティがある人を、無い人の逆説から考えてみました。

【インテグリティがある人の例】
・人の強みを生かせる、さらに伸ばせる
・情熱家。夢物語を夢で終わらせないよう本気で考えられる。もしくは諦めない
・何が正しいか、ユーザーや社会にとって本当に必要なのか考える
・部下の人格や人生を考えている。その人のために本気で怒れる
・有能な部下の言葉を素直に受け取れる。どんなに年が離れていても勉強する
・常にベストプラクティスを狙う。
短期的ではなく長期的に施策を考える

全てをやることは難しいのかもしれませんが、一つ一つが本当に大事ですし、結果的にすべてつながっている気もします。そしてこれは何も会社だけでなく、家族、友達などにもできれば素晴らしい事なのではないでしょうか。

他にも金言満載

中澤氏からは、他にも

・無知の知(体幹のうちの一つ):知ったかぶりをやめる。それだけ。知的に謙虚な姿勢をキープする。知らないことを認める。
・FUCTFULLNESS(体幹のうちの一つ)
:思い込みを捨てる。今までこうだったからは無し。過去に失敗したものややっても意味ないと思いがち。
・PDCAは数/ABテストは顧客との対話
・本を乱読して吸収:どの本でも語られている同じ内容だけ本質的、吸収する。他はどうでもいい。

などなど様々なパワーワードが発信されており、本noteでは全然書ききれないので気になる方はぜひ漫画をくまなく見てください。私も見ようと思います。

皆さんのインテグリティは、どうでしょうか。私も改めて考えて行動したいと思います。

それでは、んちゃ。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?