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抽象化トレーニングをやってみたら、想像以上の効果だった。

様々な企業の課題や社会人のキャリアの課題を見てきた中でよく出くわすもの。

「ズレ」

全く見当外れや方向が違うようなズレはほぼない。往々にして「縦方向」にズレているのだ。

同じ目的で頑張っているのに、なぜか噛み合わないんですよね…。

言っていることは分かるけど理想論に聞こえるし、現場感ないなぁ…。

現場は視野が狭い。もっと全体感を捉えて欲しいんだけどな…。

これらは本当によく聞く話。全て同じことについて語り合っているが「縦」の階層(レイヤー)にズレがあるという現象が起きている。

「具体的」なのか「抽象的」なのか、それぞれが見ているレイヤーが違うことで生じている。

数年前に「具体と抽象」という本に出会った。なぜみんな同じ目的で頑張っているのにズレが生じるのかに悩んでいた時期だったが、これを読んでハッキリと分かった。レイヤーがズレていたんだ。相手と縦のレイヤーを揃えて話をすることで、意気投合できたり、理解が深まる確率が格段に増した。レイヤーを揃える効果を体感した。

そして最近「メモの魔力」という本に出会う。この本で度々出てくる表現が「抽象化」。この抽象化を身につけることで「日常をアイデアに変えるチカラ」が身につくと書いてある。実際、普段から「抽象化トレーニング」をしているそうだ。

日々見聞きする「具体的な」事象。
その事実だけをメモするのではなく、抽象化をして、転用できるアイデアに昇華させていく記録術。メモが事実だけの記録に留まらず、抽象化と転用を通じて事業アイデアや新サービスに姿を変えるかもしれない。

具体と抽象の効果を感じていたこともあり、すぐに抽象化トレーニングを始めてみた。

材料は具体的な事象なので、材料集めには苦労しない。毎日様々なニュースが飛び込んでくる。これらの具体ニュースを抽象化していけば、他分野で転用できるアイデアや他分野でも起きそうなことを推測できるかもしれない。早速興味があるメンバーを募り、一緒に抽象化トレーニングを始めてみた。毎週こんな話題を取り上げている。

・ふるさと納税規制強化問題
・相次ぐ食品値上げ現象
・相次ぐバイトテロ問題

実際にやってみて分かった。

抽象化をすると全体構造が分かる。
構成要素が明確になる。
各要素の影響関係や因果関係が分かる。

結果、なぜこのような事象が起こったのかの背景が理解できる。

加えて、同じような構造を持つ他分野の問題が見えてくる。

ふるさと納税は本来の地方創生の目的が薄れ、過度な返礼品競争になってしまった。
行き過ぎたため規制を強めていくという構造。

過度なPVの獲得競争に陥り、メディアとしての信憑性を伝える目的を見失い、規制が強化されたメディアキュレーションの問題に似ていないだろうか。

なるほど、構造が分かると行く末が想像できたりもする。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」というが、どちらも「抽象化をすることで」という前置きが隠れているのかもしれない。

#抽象化 #ビジネス #エッセイ #コラム #メモの魔力 #具体と抽象 #学び

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