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わたしの本棚〜名付けて「自己啓発本地獄」

僕の本棚は、わざわざ人様にお伝えできるような立派なものじゃない。

僕の本棚は、小さな自宅スタジオ(ヒップホップの作曲家やってます)の一角に設置された、20年以上も前に購入した焦げ茶色の、半分傾いたどこにでもありそうな本棚だ。

どこで買ったかも忘れた。

でもそのどこにでもありそうな本棚には、高比率で自己啓発本が占めており、世間一般からすればギョッとするラインナップになっているのではないかと、自負している。

自己啓発本に興味のない人には、もしかしたら地獄の光景に見えるかもしれない。

だが、僕にとってはまるでオホーツクの神々しい自然の景色のごとく、極上の光景として見えるのである。

人生を変えた出会い

僕が自己啓発本に手を出したのは、2018年の終わり頃だ。

もしかしたらみんな同じかもしれないけれど、それまでの僕は自分の仕事に対してなんとも言えない閉塞感を感じていた。

「このまま人生終わるのかな?」「何をしたらいいのかわからないけど、なんか嫌だな。」

そんな実態のはっきりしない思いを常に抱えながら、何年もなんとなく過ごしていたのだ。

今思えばそれは、本来の自分のやりたいことやありたい姿とのギャップが、年齢を追うごとに広がってきており、それに対する違和感の一つだったのだろうと思う。

その違和感に対して僕にやれることは、救いを求めてネットサーフィンをすることぐらいだった。

でもたとえネットサーフィン程度の行動でも、行動を起こせば何かは起こるものである。

変わらぬ毎日、いつものようにネットサーフィンをしていたある日のこと、僕はとあるブログにたどり着いたのだ。

そこで、全く新しい考え方や「自己啓発本」という存在があることを知った。

すぐにネットで「自己啓発本 おすすめ」などと検索し見つけたのが、『7つの習慣』だった。

良し悪しはともかく、そこから人生は変わったわけだ。

型にはまるから閉塞感を感じる

今の生き方に物足りなさや閉塞感を感じていて、人生を変えたいと思っている人にとって、そのきっかけとなりうる自己啓発本は、かなりオススメできる。

内容のわりに安いし、一人で自由に取り組めるからだ。

効果は人それぞれだと思うが、僕は自己啓発本をきっかけに自分(望むものや意見)を取り戻したのだと思う。

少し話は逸れるが、世の中には、自分を取り戻していない人はメチャクチャ一杯いると思う。

で、そもそも多くの人が自分を失うのはどのタイミングなのかについて、ずっと考えていたのだけれど、最近その答えがわかった。

それは中学校に上がったタイミングからだ。

先日、息子の入学説明会に出席してわかったのだけど、中学校でガッツリ規律に従う人間を養成する仕組みになっている。

画一的な基準(成績)で人生の進路が左右される物語を語り、それに乗せ、教員(社会では上司に変わる)に逆らうと人生において大切な成績が下がることを伝え、恐怖を抱かせる。

さらに、理由もよくわからぬまま制服を強制し、皆同じ服装をさせて、人と同じが良いことであるという価値観を植え付け、出たがっている個性の芽を土に押し戻す。

同じような流れは高校まで続き、社会に出てからは組織に逆らうと生活できなくなるという恐怖に取り憑かれ、自分の喪失は完成させられる。

こうして多くの人は、自分を失うのだと思うのだ。

自己啓発本の効能

じゃあどうすればいいのか。

ここで有効だと思うのが、自己啓発本だ。

なぜなら、自己啓発本は、様々な価値観や考え方を知ることで自分なりに考えることができるようになり、それが何らかの行動に繋がり、結果的に自分を取り戻したり、人生を変えたりする力があると思うからだ。

僕の感覚では、自己啓発本は、実用的なものからスピリチュアルまで幅広いのだけど、哲学や宗教なんかも含めていいのではないかと思う。

なぜかというと、書いてあることの根っこにはほとんど同じものがあるからだ。

だから自己啓発本を読むことは決して怪しいことではなく、哲学や宗教を学ぶのと同じで、人が物事をどう考えればいいのか、これまでどういう考え方があったのか、その中から自分は何を選んで人生を歩んでいくのかについて、選択肢を増やすだけのことなのだ。

自己啓発本を読んでできるようになったこと

僕自身は、自己啓発本に書いてあるような成功を手に入れているわけではない。

このまま成功するか失敗するか、実験中といった感じだ。

でも、豊富な読書経験があるので、悩める知人に対して最適だと思われるオススメ本を伝えることはできている。

公務員として養ったバランス感覚×音楽家としての感性×貪るように読んだ自己啓発本

なぜこの組み合わせになったのか全くわからないが、これが僕だ。

多分この先も自己啓発本を読み続けて生きていくのだろうが(いよいよ書き始めるかもしれない(笑))、それが俺だ。

この自分への絶対感は、自己啓発本を読んで考えたことの賜物だろう。

結構グラつくこともあるけど。


そして、これからも自己啓発本は僕の本棚に増え続けるだろう。

スペースがある限り。

最後に僕のオススメ本を紹介している記事をご案内します。
週刊FKブログ(年間150冊読破!自己啓発本マニア元公務員がおすすめする「マジで強烈に背中を押してくれる本」7冊+1|人生このままでいいのかと思ったら読む本はこれ

#わたしの本棚

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