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6月26日(日):子供に広がる眼軸近視

先般には文部科学省が行っていた小中学生の近視の実態調査の結果が報道されていましたので、本日はそれに関連した話を少しばかり。

結果を端的にいえば学年が上がるにつれて近視が悪化している状況です。

具体的に視力が1.0未満の割合は小学生が32.9%、中学生では54.7%で、逆に視力1.0以上の割合は小学校1年生でおよそ8割なところ、学年が上がるにつれて減少していき、中学3年生では、およそ4割まで低下しているようです。

また今回の調査でフォーカスをしていたのは目の角膜から網膜までの長さの「眼軸長」で、これは子供のなかでの「眼軸近視」が進んでいる懸念を受けてのことだと思います。

この子供の眼軸近視については、いまから1年半ほど前にNHKスペシャルで報じられたことで問題の認識が広がった面はあり、私もその当時にブログで関連したことを記しました。

https://biz365.exblog.jp/30405501/

眼軸は近くを見る時間が長いほど延びていくものですが、厄介なのは眼軸が一度延びてしまうと元に戻らない点です。

眼軸長は成人で平均24ミリ程度とされますが、今回の調査でも小学校高学年や中学生では大人と同程度まで伸びている子供も少なくないようです。

以前のNHKスペシャルで報道された時は京都市内の小学校での調査でしたが、今回は全国の小中学校での調査で同様な結果が出たことから、子供の眼軸近視が広がっていることは明らかだと思います。

要因はハッキリしていて、これはスマホなどの普及で小さい頃から近くを見ることが増えたほか、学校でもタブレット端末を使った学習機会などが増えたからですね。

対策としては近い距離のものを見る時間を減らし、一定頻度で遠くを見て目を休めるほか、外に出て光を浴びる、といったことですね。

眼軸も決して一夜にして長くなってしまうわけではないので、日常での小さなケアを積み重ねていくことが大事になります。

子供の目にとって優しくない時代になったのは間違いないので、そこは周囲の大人が適切にケアをしていく必要があるのだろうと思います。



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