「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論295」
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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論295」

フィットネスビズ

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第1号(2002.7.25発行)「クラブが陥りがちな10の深い落とし穴」1~※名称等は当時、一部文章省略

1.ビジョンだけの経営

クラブ経営はビジョンや夢から始まる。

これは当然であり、これらはなくてはならないものである。

「フィールド・オブ・ドリームズ」は今でも人気のある映画だが、人生は映画のようにはいかないものである。

クラブをつくれば人が来るだろうか?

我々はビジネスをしようとしているのであって、映画の脚本を書いているわけではない。

市場調査と人口動態調査は、クラブをどこに作るべきか、どこにポジショニングするか、どのくらいの規模にするか、価格はいくらにすべきかなど多くのことを教えてくれる。

データに基づいた綿密なフィージビリティスタディは夢を現実に変えていくために、なくてはならないステップである。

2.杜撰な財務計画

クラブが陥りやすい落とし穴の中でも特に大きく、自分から穴を掘ってしまいがちなのが、杜撰な財務計画を立ててしまうことである。

特に年会費の一括払いなどの収入から潤沢なキャッシュフローがある時は、要注意。

それをどこにどう使っていくのか分からないでいると、いつの間にかキャッシュが出ていき、結果何も意味のあることに使えないで終わってしまうということになる。

クラブにとっては、いつ、どのようにキャッシュが入ってくるのか、そして、いつ、どのようにキャッシュを使っていくのかを、できるだけきちんと認識しておくことが重要である。

また、財務計画の中に将来の資産取得や損害賠償保険などの計画も含まれているだろうか。

施設への再投資計画はどうか。

筋道を作り、プロットし、それを見直しながら忠実に進んでいくことが重要である。

3.稚拙な戦略的計画

将来を見据えたフィージビリティスタディと財務計画により、クラブはそのドアを開くことができる。

しかし、そのドアを多くのメンバーにくぐり続けて貰うには、堅実で深い洞察から作られた戦略的計画が必要になる。

戦略的計画の策定には、当然ながら鳥の目と蟻の目を持つことが必要となる。

しかしながら、その中でも特に欠かしてはならない視点がある。

それはどのように競合クラブに対して、差別化していくかということである。

それは現在から将来に向けての両方の計画が必要だ。

クラブの強みは何か、特別なセリングポイントは何か。

フィットネスクラブは個人的なサービスを提供する場であり、標準化された誰にも合うワンサイズの商品を売る場ではない。

クラブをコモディティ(最寄品)として位置付けている企業はリスクを負うことになる。

特にニーズが多様化し、特別なサービスが益々求められている現在の市場環境下ではリスクは高まる一方だ。

自クラブの差別化ポイントを特定したら、それについて具体的に追求していく必要がある。

例えばそれはクラブの再投資資金の中から、そのための資金を確保することから始まるかもしれない。

~ここまで~

フィットネスビジネスに携わる業界関係者は、上記の1~3の点が、先進業種と比較して、とても弱い集団だと思います。

片手にロマン、片手にソロバンを揃えた人材は非常に稀で、どちらかに偏る傾向があるように見えます。

ここは素直に、1~3の何が自分たちに足りていないかを確認する必要があるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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