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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論425」

フィットネスビズ

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第7号(2003.9.25発行)「業態の研究」19~※名称等は当時、一部文章省略

Ⅲ業態の分析

(4)エクスペリエンス系のフィットネスクラブ(経験価値のある専門店型クラブ)

都心ではいつの頃からか昔ながらの喫茶店が消え、「ドトールコーヒー」が目立ち始め、最近では「スターバックスコーヒー」や「タリーズ」「SBC」といったシアトル系カフェがあちこちに目立つようになった。

かつての喫茶店とこれらのカフェの違いはどこにあるのか。

もちろん後者のコーヒーの味が美味しいと感じられることが一番の違いだろうが、それ以外にもある。

それはどこか自分のスタイルや、求めている気分に近い、またはフィットしていると感じられる雰囲気があることではないか。

スターバックスが自店を「サードプレイス(第3の場所)」と位置付けているように、多くの人にとってそこは家や会社の間にあるくつろぎの空間、居心地の良い場所になっているのである。

すなわちそこには「エクスペリエンス(経験価値)」がある。

「ドトールコーヒー」を標準的なフィットネスクラブとするならば、「スターバックス」や「タリーズ」に相当するクラブがあってもいい。

そのクラブはアイテムは1つないし2つだが、そこに標準を超える「味」があって、居心地がよい。

バリートータルフィットネスに買収される前の「クランチ」や老舗のテニスクラブがこの業態に相当する。

今の日本でこのエクスペリエンス系に入るであろう、あるいはその可能性を最も秘めた業態をしたクラブとしては、プールをキーアイテムとして「スーパースイミングスクール」を標榜し、大人だけにターゲットしてスイミングに関わる多様かつ専門的なプログラムを提供している「マイティアクアクラブ」(株式会社マイティ・スポーツ経営)や、ジム・スタジオ型でダンスを中核商品とした「ワークアウトワールド」(ワークアウト・ワールド経営)がある。

ここでは後者について分析してみたい。

~ここまで~

記事に紹介されているそれぞれのクラブを改めて検索しましたところ、ルネサンスが運営していた「クランチ表参道」は4年足らずで撤退、マイティ・スポーツも会社更生法をその後、申請、ワークアウトワールド(ブランド名ワウディ)も本体自体は無くなり、フランチャイズオーナーの数社が別ブランドにて営業を継続と茨の道を辿ったことが分かります。

それぞれそのように至った事情は、事業モデル以外の問題もあったようですが、参加率3%の狭い業界でエッジを立てて経営することの難しさもあるように思います。

エッジを立てるとやはり反応する顧客層は絞られますので、そのボリュームが事業継続に必要なレベルに達しない恐れがあるということですね。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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フィットネスビジネス(ジム運営)に関する情報プラットフォームとして、コンサルタントとしても知られている代表伊藤友紀等による役立つ記事を閲覧することができます。 ①伊藤友紀の「ビジネス・リフティング365」②目指すはフィットネストレーナー③アバター近藤の「フィットネスビジネス学」