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1月24日(月):パーパスと利益の関係

先週の日経ビジネスにはジム・コリンズ氏のインタビュー記事がありました。

そこで触れていたのはパーパスと利益の関係についてです。

提言していたのは、「パーパス実現のために利益があり、その逆ではない。」ということです。

また「パーパスは利益を増やす手段だと思っているなら、大きな誤解だ」とも言明しています。

利益はパーパスを具現化するための手段であり、それを追い求めた先にある結果、産物ということでしょう。

こうした指摘は非常に頷けるところです。

というのも昨今のビジネス誌や新聞などで目にするパーパス関連の記事には少し違和感があるものも少なくなかったからです。

違和感を覚える記事の要旨は、高収益企業はパーパスが明確になつている、だからそれにならってパーパスの策定を、といった論理展開でした。

これだと、まさに先ほどの指摘のようにパーパスが手段になっている考え方ですね。

成功企業の研究や帰納的な考察、ベストプラクティスに学ぶ、といったアプローチからすると、そう考えたくなるのもわからないでもないですが、やはりこれは誤謬でしょう。

パーパスとは本来的には企業やそこにいるリーダー、メンバーの内側から出てくるものです。

存在意義であり、果たしたいことであり、やりたいことですからね。

利益のためにそれを定義するのは逆であり、それでは形だけの画餅で終わってしまうのが関の山です。

もっともらしく聞こえるアプローチにも落とし穴はあるものだから、そうした時ほど原点や本質に照らし合わせて考えるのが大事なことだと思います。



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