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12月26日(木):暗闇のススメ

先般にはナショナルジオグラフィックで「『闇』のススメ 真っ暗な夜空が健康にもたらす恩恵とは」と題した記事がありました。

こちらでは夜に光を浴びすぎる光害による健康への悪影響に触れつつ、自然の暗闇が健康を増進させることを示唆した内容です。

夜の暗闇に身を置くことでのメラトニンの分泌、それによる睡眠の促進や体内時計が再調整、付随した炎症マーカーの低下、不安の軽減、うつ症状が緩和されることが示唆されていました。

とりわけメンタルヘルスについては以下のように記述をされています。

     ↓↓↓

「自然の中で過ごすことがメンタルヘルスに良いことは以前からはっきりしていたが、2024年に学術誌「Journal of Environmental Psychology」に発表された論文は、この効果が昼間だけでなく夜にも当てはまることを示唆している。

「私たちが自然の暗闇を体験するときに呼び起こされる畏敬や驚異の念は、健康を守ってくれる可能性があるのです」と、ラスキン・ハートリー氏は言う。氏は2001年以来、世界各地で220以上の星空保護区を認定し、光害と暗闇に関する学術研究をモニターしている米国の非営利団体「ダークスカイ・インターナショナル」(旧国際ダークスカイ協会)のエグゼクティブ・ディレクターを務めている。

「畏敬の念とは、私たちと生命の深淵な謎との関係性だ」と、米カリフォルニア大学バークレー校の心理学教授であるダッチャー・ケルトナー氏は、2023年に出版した著書『Awe: The New Science of Everyday Wonder and How It Can Transform Your Life(畏敬の念:日常の驚異についての新しい科学と、それが人生を変える理由)』の中で述べている。

畏敬の念は、体にとっても意味のある感情だ。炎症性サイトカインの過剰な産生を抑制し、神経系を落ち着かせ、ポジティブな感情をもたらし、「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌を促す。

暗闇の中で過ごすことがもたらす心理的な恩恵は非常に大きい。教会やシナゴーグやモスクに通う人々が昔からよく知っているように、暗い空間は人々のマインドフルネスと創造性を高める。」

(ここまで)

我が家はキャンプをするので、その際には自然のなかで明かりのない夜の闇に身を置くことはあります。

まったく明かりのない状況下を歩く時には怖さが伴いますが、ただその場に佇んでいる分には、むしろ心地よさを感じます。

その時に抱く心地よさの正体というか、そこで感じ取っていること、身体に起きていることが何となく理解できて、納得感が得られましたね。

深い闇にしばらくいると徐々に自分と周囲との境界線がよくわからなくなっていきます。

自分が暗闇のなかに溶け出していくような、あるいは吸い込まれるような感覚になります。

だから何かにとらわれる感じがなくなり、自然に脱力してリラックスできる面はおおきいですね。

昼は明るい太陽のもとで過ごし、夜は夜らしく暗いなかに身を置く、その光と闇のバランスを適切に保つことが健康維持にとっては大切なのだと理解が深まりました。

そんなことを思っていたら、やはりキャンプに行きたくなります(笑)

残念ながら我が家に真冬使用の装備はないから、早く春がくることを願うばかりです。

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