5月8日(日):オシムさんを偲んで⑦
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5月8日(日):オシムさんを偲んで⑦

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オシムさんを偲んで自分のなかでの追悼として、オシムさんの関連書籍の再読をはじめました。

オシムさんは戦術論、組織論、日本人論など幅広いことに言及していたので、これらはサッカーを離れて仕事に活かせそうなことが多分にあるので、それを自分なりに少しずつまとめていこうと思います。

これまでは「ディシプリン」、「準備」、「責任」、「日本の教育、因習」,
「リスク」といったことを取り上げてきましたが、本日はオシムさんにとっての代名詞ともいえる「考える」ことについてフォーカスをしていきます。

以下、オシムさんの著書「考えよ!」や「恐れるな」、「急いてはいけない」等から関連箇所した抜粋です。

「サッカーは人間の思考を組み立て、広げてくれるものだ。(中略)私が日本代表監督時代にやろうとしたのは、日本人の特性を活かした『日本人のサッカー』である。そして、口をすっぱくして『自分で考えろ』『考えて走れ』と言い続けた。ピッチで指示を待ち続けていたら、試合には負けてしまう。私が望んだのは、対戦相手のことを考え、敵にとって危険な地帯に進入していくプレーだ。リスクを負わないチャレンジはない。そういう日本人に欠けている哲学の部分を埋めたいと考えていた。」

「日本の選手たちは、状況を変えようとするときに、相手のプレーに応じて1人で反応し、対応することを学んでこなかった。誰かに、いつも何かを言われなければ行動ができない。『どうすればいいのか』と、いつもコーチにアドバイスを求めないと行動に移せない。『いつ』『何を』『どこで』『どうやって反応するか』。そういう考える力に欠けているのである。」

「サッカーにおける『スピード』とは何か。それは、相手選手より速く走ることだけを意味してはいない。スター選手の中には足が遅い選手もいる。私が訴える『スピード』とは、素早く考えどのような局面に置かれても、動きながら瞬時に判断する『スピード』である。(中略)繰り返すが、この『スピード』の部分で、日本は、まだまだワールドクラスのレベルに及ばない。しかし、アグレッシブなプレーを心がけることで、この欠点は埋めることができるのだ。敵に呼吸をさせてはならない。頭を使って走るのだ。これが、その欠点を補うための今できる唯一の手段である。」

「私が感じる限り、日本人には教師や上司の教えを疑うことなく守り、秩序を乱さない者が最も優秀であるという特有の価値観が備わっているようだ。タイムアウトなど取れないサッカーにおいては『何をどうすればいいか』を、その置かれた局面ごとに自分で考えプレーする。それは人生に似ている。まずは自分のやり方でやってみる。こういう自己の意思力が重要なのだ。」

「自分で考えずに人に聞くという行為と、自分で考えて、わからないことを質問するという行為は根本的に違うことだ。日本人は『自分は何をすればいいか』と人に依存する性質があるが、自分で考えて質問する機会は多くない。」

「感情をセルフ・コントロールするためには、ストレスをどう解消するかという問題がある。ピッチ上だけでなく生活においても、ストレスは必ずついてくる。ゆえに理想を彼等に早い段階(育成世代)から押し付けて、追い求めるような愚行はすべきでない。それは後々、彼等にコンプレックスを与える始末となる。できないことを求められても強迫観念となり、やがてストレスへと変わる。感情のコントロールを実現するには、周囲の気配りも非常に重要な要件となってくる。私は『自分で考えること』『速く考えること』をピッチ上で求めるが、どんな状況下に置かれても、的確な判断と、創造力豊かな判断を身につけるためには、こういう感情のコントロールが不可欠になってくる。」

ざっとこんな感じですが、他にも様々な場面で考えることの重要性が強調されています。

安易に答えを他人に委ねるのではなく自分自身で考えること、それが責任でもあり、創造性の根源でもあるんだとの示唆ですね。

これはもうサッカーだけに限った話ではなく、ビジネスの世界においても同じだし、生き方そのものともつながってくる話です。

思索とはある意味でその人の固有の世界でもあるだけに、これからも自分では考えることを大事にしていきたいし、仕事上のチームにおいてもそこは共通理解として大事にしたいと思っています。


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