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9月13日(水):「良い仕掛け」と「悪い仕掛け」

昨日は食品スーパー大手のサミットが開催している「サミットカップ2023」を取り上げました。

こちらは人気食品メーカーの16社が参戦して、それぞれ自慢の自社商品を使ったメニューの提案を行い、消費者の得票数が多いチームが勝ちあがるトーナメント方式の企画イベントです。

昨日も「EX(エンターテイメントトランスフォーメーション)」のことに触れましたが、人はワクワクする生き物だから、あらゆるプロセスに楽しさを実装することで、より可能性生が広がっていくのではないか、との発想です。

「正しい」を「楽しい」にすると、これまではそこに価値を感じられなかった人にも届き、いろいろな人を巻き込んでいける良さが出てきます。

企業側としては意図をもってこうした取り組みを進めていくのが望ましいですが、そうしたアプローチとしての仕掛けについて「仕掛学」を提唱しているのが大阪大学大学院の松村教授です。

同氏によれば仕掛けとは人々が普段なら選択しない行動を魅力的に見せ、行動をそそることで問題解決につなげるアプローチで、その本質は「ワクワクするもの」との前提で、その要件を「FAD要件」として定義されています。

●公平性(Fairness)
誰も不利益を被らないこと。仕掛けられる側が仕掛ける側の目的を知ったとき、不快に感じるものであれば仕掛けには該当しない。

●誘因性(Attractiveness)
行動を誘うきっかけであること。強要することなく、行動変容を誘う性質でなければならない。

●目的の二重性(Duality of purpose)
仕掛ける側の目的(解決したい問題)と仕掛けられる側の目的(行動したくなる理由)が異なること。仕掛けられる側の行動によって、結果的に問題が解決されることになる。

同教授によれば「良い仕掛け」と「悪い仕掛け」があり、前述した3つを満たすことで誰からも反感を買うことなく成果が見込める「良い仕掛け」になるといいます。

仕掛ける側も仕掛ける側も満足する楽しい課題解決が望ましいので、自社の事業領域(フィットネス)でも先のような観点を持ちながら楽しさを盛り込んだ「仕掛け」を増やしていければ良いなと思っています。

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