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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論603」

フィットネスビズ

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第18号(2005.5.25発行)「米国クラブ業界のトレンド2005」6~※名称等は当時、一部文章省略

IHRSA設立に関わった一人で、この業界で30年を超える経歴を持ち、アメリカフィットネス業界の歴史と財務に知悉しているマネジメントビジョンCEOリック・カロー氏に「米国クラブ業界のトレンド」と題してセミナーを提供して頂いた。
現在カロー氏はクラブオーナーを退き、コンサルタントとして活躍。
この6年間で1300社以上のコンサルティングを手掛けている。

2005年のトレンドと今後の展望
では、将来の話に移りましょう。
まず2005年のトレンドについてです。

ヨガとピラティスは現在、早いスピードで伸びてきており、2005年も伸び続けるでしょう。
コアストレングスやファンクショナルトレーニングも同様でしょう。
また大きなトレンドの一つに30分ほどのサーキットを中心とした短時間の運動があります。
パーソナルトレーニングに関しては、1人のものだけでなく、2~5人といった小グループでのパーソナルトレーニングも増えてきています。
また、これまでパーソナルトレーナーとグループエクササイズインストラクターというのは言葉を交わすことがなかったのですが、最近両者がコミュニケーションを取り、クライアントを紹介し合うという動きが見られています。
また、グループエクササイズに関しては色々な要素を組み合わせたクラスが増えてきています。
ヨガとピラティスを1つのクラスにしたクラスやヨガとカーディオを組み合わせたクラスなどもあります。
リハビリ後のトレーニングクラスも注目されてきています。
青少年向けプログラム、生活習慣改善プログラム、体重管理プログラム、ストレッチや柔軟性を高めるプログラムなども増えていくでしょう。

では最後に、今後の業界の展望についてお話します。
今後も業界は成長していくでしょう。
経営的な数値も改善されていくでしょう。
そしてより洗練された投資会社からの投資も受けられるようになっていくでしょう。
業界再編が徐々に始まり、テクノロジーがさらに活用され、1人あたりの売り上げが改善され、クラスが多様化されると同時に、本質的なプログラムも見直されていくでしょう。

~ここまで~

さすが6年間で1300社以上のコンサルティングを手掛けていただけあって、その洞察は鋭く、実際に記載の流れにその後、動いていったと歴史的に言えます。

当時のフィットネス参加率も日本を凌駕しておりましたが、現在は20%を超えており、パンデミック下で同様の打撃を受けたものの、必ず浮上してくるだろう強さを米国社会には感じます。

願わくば、現在の日本の状況を見て貰い、鋭い示唆を頂きたいものです。

お読みいただきありがとうございました。

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