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9月13日(火):CtoC市場の功罪

フィットネスビズ

先般の日経MJには「イベントチケット、フリマで活況」と題した記事がありました。

同記事ではメルカリにおける7月物価指数の上昇率上位のランキングが掲載されており、それによれば1位は「イベント(チケット)」で、2位が「演劇・芸能(チケット)」と、いずれもコト消費が上位を占めていました。

昨年、一昨年はコロナ下で花火大会や音楽フェスなど様々なイベントが中止になっていましたが、今年はイベントごとが再開したこともあって、これらの需要が高まったことが価格にも反映されているのだと思います。

こうした状況でポイントになるのが転売に対するルール、規制です。

メルカリでは転売目的で得たり、個人情報が登録されたりしたチケットは出品できないルールになっており、そこに一定の歯止めが掛けられています。

またコトを提供する側でもUSJでは転売によるチケットはパーク側で一切の使用を認めず、実需用以外の購入を実質的に無意味化してオンライン上での「ダフ屋行為」をブロックしてきました。

コト消費の場合、最終的にはそのチケットをパークで使うなど、最後の部分でユーザーが「場」と「販売者」に結びつくから、そこでブロックすることで制限は可能です。

これに対してモノの場合はそうした制限が難しいから、転売による価格の吊り上げはいまだ横行している状況にあります。

例えば「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」だとメーカー側のサイトで売り切れが続出する一方、アマゾンでは転売ヤーによって2~3割高での販売は当たり前で、定価の2倍以上の値付けも少なくありません。

新しい商品が発売しても、あっという間に売り切れて本当に欲しいユーザーがそれを買えず、割高な転売ばかりに辟易するユーザーのコメントもよく見かけます。

こうした行為は本来的にそれを欲しいユーザーが適正価格でそれを得られなくなるから、ファンの価値を棄損するし、それによるブランド離れにつながりかねないから、メーカー側でも規制をする必要性が高いですね。

もっともメーカー側ではファンが買うにせよ、転売ヤーが買うにせよ、製造・販売した商品がすべて売り切れれば、売上そのものはどちらも変わりませんから、あとはファンやブランド価値をどう考えるか、ではあります。

加えてメーカー以外だとCtoCのプラットフォーマー側が、こうした点に対して責任ある姿勢を持つかどうか、ですね。

CtoCのマーケットが広がったことで、誰もが簡単に売り手になることができ、買い手側の選択肢も広がって利便性が拡大したことは間違いありません。

その一方でCtoCのマーケットが生み出した負の側面が買い占め・転売によって本来的に欲する人が購入できない、適正価格で買えない、という状況です。

何でもそうですが新しい産業や場が生まれれば、そこに魅力や価値が生まれますが、その反面で弊害が出ることも少なくありません。

規制、ルールづくりはどうしたって後追いになるのは否めませんが、そこで歪みを適正な形に修正していくような自浄作用は必要でしよう。

それだけに提供者&プラットフォームの側で段階的に善処していくのが望ましい在り方だろうと思っています。


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