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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論336」
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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論336」

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みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第4号(2003.1.25発行)「測定」3~※名称等は当時、一部文章省略

商品研究:測定

2.心電図測定

関西地区にあるKTVスポーツクラブやアイランドスポーツクラブ、パシオグループを始めとして現在、全国約50クラブに導入されている心電図測定器がある。

「ハートシグナル」というスイスの会社で開発された超小型携帯用心電計で、これまで主に在宅医療の分野で活用されてきたものである。

手軽に心電図が取れ、医師の診断が得られることから、主にクラブでの突発性心臓疾患に対するリスク管理を企図して導入するクラブが増えてきている。

同測定器は横5.5㎝、縦10.5㎝、厚み0.8㎝のもので、測定する本人がこの機器を右手で持ち、左胸の心臓の下部に32秒間軽く押し当てるだけで測定ができるようになっている。

測定開始のボタンを押すと電子音が出始め、32秒後にその音が止まるまで座った姿勢で測定する。

電子音がその心臓の動きによる電位の違いをキャッチして音声信号にしてこれを記録、クラブ側はこの測定器に記録された音声信号を電話で日本大学医学部内にあるデータセンターで送信する。

するとデータセンターにあるコンピュータがこの音声信号を心電図として出力、同大学の専門医が診断、コメントを加えて2時間後には結果がFAXでクラブに送信されるようになっている。

クラブにとっての初期投資は測定器1個48,000円。

経常的なコストとしては月間の基本使用料1,500円(2回の無料診断含む)と、3回目以上の測定につき1回500円のみ。

音声信号を送る際の電話はフリーダイヤルが利用できる。

高槻にあるアイランドスポーツクラブでは、入会者全員にこの測定をして貰うことで入会者本人とクラブ双方のリスク管理に役立てている。

1回500円の測定料は入会時の事務手続き料1,500円に含めて徴収している。

これまでに150名が受診し、9名に異常が見られたが、全て既往症を持つ人だったという。

同測定器は12誘導の心電図との相関も証明されており、その診断結果には必ず医師の名前も添えられるため、信頼が持てる。

同測定器導入のメリットについて同社代表取締役F氏は「スポーツクラブに来る人の中には医者に行かないことを誇りにしていたり、心電図をもう数十年とっていないという方も少なくありません。元気そうに見える方の中にも疾患を持っている場合もあり、スポーツでの突然死もよく聞く話です。フィットネスが必ずしも健康を保つ上で有効ではあるものの万能ではないことをクラブで啓発するとともに、手軽に心電図を測定できる機会を提供することで、ご本人とクラブ双方がリスクを管理できることになると考えています。現在は、入会者に測定してもらっていますが、測定にコストも時間もそれほどかからないことから、今後は長くクラブを継続していただいている方へのサービスとしても提供していきたいと考えています」と話している。

~ここまで~

恥ずかしながら、このようなサービスがクラブで提供されていたという情報はキャッチしておりませんでした。

これまでに大手含め全国的な広がりは見られませんでしたので、恐らく何らかの障壁があったと推測できます。

ただ視点は素晴らしいものがありますし、現在はもっと手軽に測定できるツールも恐らく開発されていると思われますので、お客様に安全なトレーニングを担保するため、近しいサービスを開発する意義はありそうです。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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