見出し画像

9月22日(日):「高齢の親の健康と生活に関する調査」から考えたこと

この1週間ほどは敬老の日や認知症予防月間に関連した事柄に触れていますが、本日あたりで一区切りの予定です。

先般には「高齢の親の健康と生活に関する調査」と題したアンケート調査の結果がリリースされていました。

こちらは東京大学発のヘルスケアスタートアップissin株式会社が実施したものです。

なおissin株式会社は、お風呂上がりに乗るだけで体重測定できるバスマット「スマートバスマット」や、「健康無関心層」に効果的にアプローチする生活習慣改善サービス「スマートデイリー」などを展開している企業です。

今回の調査は5万人を超えた「スマートバスマット」のユーザー(20代〜70代の男女598名)を対象に実施された結果となっています。

本調査における主なトピックスとしては以下があげられていました。

・約7割(65.2%)が離れて暮らす65歳以上の「高齢の親」がいると回答

・高齢の親と離れて暮らす人のうち、約3割(28.5%)が、今年の夏「親に会うことができなかった」実態がある

・「親のこと」で気がかりなこと1位は「健康状態」(27.0%)、次いで「介護が必要になる可能性」(16.0%)、「認知症の兆候・認知機能の低下」(14.6%)

・親の健康を考えて実行したことは「特にない」(16.8%)が最も多く、実際に会ってケアやサポートをするのが難しい状況

やはり高齢の親がいる世代にとっての一番の関心事は健康に関連したことですね。

先の調査結果にあった気がかりなことの1位から3位を記載しましたが、表現こそ違えどいずれも心身の健康に関連した事柄が上位を占めている通りです。

その一方で、具体的に何かができているかといえば、そうでもないというのが実情のようですね。

私も離れて暮らす70代や80代の両親がいる身なので、これらの状況は自分事として重なります。

幸いにも両親は、これまで大病をすることもなかったし、以前から身体を動かす習慣もあったから、いまも元気に日常を送っています。

そして兄が両親と一緒に暮らしているから、そうした点は私にとっての安心材料です。

自分自身が健康産業に従事しているから、当然ながら両親の健康面は気になります。

ただ、前述したように今の年齢になるまで健やかに過ごせているいる通り、日常が整った健康習慣になっているから、何かを事細かに言うようなこともないですね。

自分の両親を傍から見ていて思うのは「アクティブだな」ということです。

私の知っている範囲ですが、父親は仕事をしていた時代にゴルフやテニスをしていたし、母と一緒にバドミントンや社交ダンスをしていた頃もあったほか、陶芸や油絵、篆刻、水墨画などの文化的なこと、そして70代になってから弓道をやってみたり、民生委員やNPO法人での活動などもしていたはずです。

母親も自分の子ども時代から遡ってみると、ソフトボールやコーラスをしていたり、バドミントンは随分と長くやっていたし、社交ダンスもかれこれ15年以上で現在進行中のほか、フィットネスクラブにも通っています。

こうやってみると、その時々で「楽しむ」ことを大事にしていたんだなと思うし、年齢を重ねていくなかでも何か新しいことへの好奇心があったり、そこに踏み出してみるチャレンジ精神が旺盛だなと感じた次第です。

ちょうど1週間ほど前の記事にも書きましたが、百寿者研究の結果では「開放性」のメンタリティがポイントにあげられていました。

両親がやっている楽しむこと、好奇心、チャレンジ精神、これらを通じた人との交流は、開放性につながる部分でしょう。

改めて両親のことを振り返ってみたなかで、自分もそうした開放性は大事にしたいと思うし、それを見習いたいですね。

これらを考えたら、両親にはこれまで通りに楽しいことを存分にやってもらい、笑っている瞬間をたくさん作ってくれたら、それが健康にとっての一番の薬だろうと思っています。

宜しければサポートお願い致します!