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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論190」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第31号(2000.11.25発行)「定着志向のクラブ経営(GH&FCオーナー ジョー・シルリ氏)」1~※名称等は当時、一部文章省略

はじめに

今日は、会員定着についての話をしますが、実はそれへの取り組みは、入会前から始まります。

ですから私たちは今日、入会促進と会員定着の両方について話します。

より細分化していえば、広報活動、マーケティング、広告宣伝、見込み客の開拓、セールス、従業員定着、顧客サービス、プログラミング、の8つです。

これら8つはすべて密接な関係にあり、会員定着にとってはどれも大切なものです。

広報活動

まず最初に私が話したいのは、広報活動についてです。

広報活動は広告宣伝とは違います。

それは、クラブの名前を地域に広く知ってもらうための活動です。

私たちが実際に行っていることをいくつかご紹介したいと思います。

毎月、私たちは、会報を街にある全ての会社に送っています。(編集部注:同クラブは地元の商工会議所へ頼み、商工会議所のDM発送時に会報を無料で同封してもらっている)

その会報には、教育的な情報や、一般的なお知らせ、または新しく導入したプログラムの紹介などが掲載されています。

この会報によって、企業に法人会員のアプローチをする際、とても楽になります。

企業が我々のことを予め知っていてくれるためにスムースにセールスができるからです。

~ここまで~

入会促進と会員定着が密接に結びついているという視点はとても重要だと思います。

今でこそ様々な業態が出てきているフィットネス業界ですが、それまではいわゆる総合型クラブを中心とした無差別的な競争環境であり、入会促進については、顧客セグメントを明確化せずに集客する志向が強くありました。

その結果、どのような顧客に何を提供するかをはっきり定義せず、会員定着とはリンクしない入会促進活動が展開されてきたと言えます。

さらに上記のような広報活動という視点も少ないため、広告宣伝によって入会促進を図るという行動に限定されてきた感もあります。

当社クラブでは、地元の自治会へのアプローチ等も実施しておりますが、今さらながらに、これらの観点が必要であることを冒頭から教えてくれます。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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