5月4日(水):オシムさんを偲んで③
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5月4日(水):オシムさんを偲んで③

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オシムさんを偲んで自分のなかでの追悼として、オシムさんの関連書籍の再読をはじめました。

オシムさんは戦術論、組織論、日本人論など幅広いことに言及していたので、これらはサッカーを離れて仕事に活かせそうなことが多分にあるので、それを自分なりに少しずつまとめていこうと思います。

昨日はチームが機能するために必要な「コレクティブ」や「ディシプリン」のところに触れましたが、本日は「準備」についてです。

オシムさんの著書「考えよ!」ではどこまでを想定した準備をするべきなのか、以下のように記載をしています。

「負ける覚悟も含めて、すべてにおいて、完全な準備をしなければならない。準備に『やりすぎ』などという言葉はないのだ。」

サッカーのような勝負事であれば、まず勝つために最善の準備をするのはもちろんですが、そこだけに留まらず敗戦も含めたあらゆる可能性に対する準備をすべき、ということですね。

こちらの書籍が発行されたのは2010年のW杯南アフリカ大会の前で、そこに臨む日本代表を念頭において書かれたものですが、以下もう少し具体的な点に触れています。

「相手チームの選手、戦術のすべてを過去において分析し、あらゆる選手の戦術の長所と短所を並べ、その短所を徹底的に抑える。練習では、できる限り、そういう状況をパーフェクトに作り出して、シュミレーションを繰り返す。相手が嫌なことは何かを知り、徹底して、それをやるのだ。その上で、メンタルの心得が必要になってくる。敗北は想定しておかねばならないのだ。負ける可能性もあるという心理的な準備がなければ、何もかもがダメになる。サッカーでは如何なることも起こる。」

「敗北の覚悟を口にすれば、この国に限らず『ペシミスト(悲観主義者)』であるとの批判を受けるだろう。もちろん、すべてをポジティブに考える必要はあるのだが、とうてい、それは不可能なのだ。人間はできる限り客観性を持たねばならないというのが、私の持論である。陶酔感が支配することは危険で、『敗北の覚悟』は常に持っておかなければならない。」

準備という一語に、これだけのことが凝縮されている、ということですね。

こうした点はサッカーだけに限らず仕事においても同様で、私たちフィットネスクラブやトレーナーに置き換えても様々なシミュレーションが必要だと思っています。

現場のなかで人員配置を整えて抜け漏れ遅滞なくサービスを提供して、成果や満足などのプラスを創り出すための準備をしていくことはもちろんです。

その一方で予期せぬイレギュラーが生じる可能性やマイナスを生まないための次善の準備も要ります。

またトレーナー個人におけるシミュレーションでは、お客様の成果が出ない、行動変容につなげられない、関係性が上手く築けない、コミュニケーションのキャッチボールが円滑にいかないなど、個別事象での起きえるネガティブシチュエーションの想定、それに対する準備も必要でしょう。

日頃から社内では「段取り8割」といった言葉を使っていますが、何事においても準備の良し悪しが物事の成否を分かつのは間違いないので、その重要性を再確認する機会にできれば良いですね。

チームとしての準備、個人としての準備、そうした二重の備えがあることで大半のことはケアができるので、準備の質をあげていければと思います。


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