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6月28日(火):自分で見つけた答えだけが自分のものになる

昨日はサッカーのJリーグに関連して代表ウィークを挟んで中断明け以降に結果を好転させたチームマネジメントの妙について触れましたが、それと付随した社内での内輪の話を少しばかり。

私たちのフィットネスクラブにおいても常にナマモノとしての現場がそこにあり、日々のサービスやオペレーションの動向が結果を形作っています。

そうした現場を担うのがクラブのマネージャーですが、この週末はあるクラブのマネージャーと現場のマネジメントについてのやり取りをしていました。

そのクラブではコミットメントしている月次の目標自体は達成可能な良い流れで運営をしていますが、それでも部分にフォーカスをすれば課題もあります。

そうした課題について定量面な数字にそれが表れてからの問題発見、対処ではなく、それ以前の日常での取り組みを通じて問題を拾い上げ、改善をしていくような定性面でのマネジメントの重要性、必要性をマネージャー自身が実体験を通じて理解を深めることができました。

私たちのようなサービスの現場においては「定性は定量に先立つ」し、「定性が定量を作る」面があります。

自社では定量的なマネジメントは昔から重視していてそれが浸透している面もありますが、それでも「数字から数字をつくる」ことができるわけではありませんからね。

クラブの現場から離れたところで間接的にマネジメントのサポートをする際には定量的なデータからイレギュラーを拾い上げていくしかないですが、現場には無数の生きた情報が溢れています。

そこを察知しながらサービスやオペレーションなどの定性的なマネジメントを通じて定量の結果を形作るようなPDCAを機能させることが現場リーダーに求められる大事な点だと思います。

そのような点をマネージャー本人が今回の経験を通じて、これまでアタマで分かっていたところから本質的な理解に結びついた面があり、そのことは上司の私からすると非常に嬉しくて、当人の成長にとっては大きな意義がありますね。

百聞は一見にしかずの通りで、どれだけ他者から助言を受けたり、本で読んだりしてアタマで理解をしていたとしても、自分自身での実体験に勝るものはありません。

やはり「自分で体験して知りえたこと、自分で考え抜いたことしか、自分のものにならない」ので、本人自身で気付いたこと、理解が深まった点の意味合いが大きいですね。

定量と定性の関係やマネジメントについて、別なクラブのマネージャーは定量のマネジメントは平面(二次元)のマネジメントで、それがベースにあったうえで定性のマネジメントができて立体(三次元)になる、という自分なりの表現などを使っています。

これなどは自身が自分で考え抜いて定義をしていることの表れでしょう。

いずれにせよ現場のなかでの様々な経験を通じて、自分なりの理解と答えを見出し、言語化できるようになっていけば、それは本人にとっての無形の財産になっていきます。

このように現場でしか見えないことがあるし、現場でしか変えられないこと、生み出せないことがあって、そこに現場リーダーとしての醍醐味や浪漫がありますね。

現在の私は社長としての役割を担っているのでそれを全うしますが、それでも半分冗談、半分本気で「許されることならトレーナー(現場)に戻りたい」と言うのは、先のような意味合いや魅力が現場には詰まっているからです。

現場のマネージャー、リーダーはクラブにとっても、会社にとっても扇の要のような位置付けだから、各クラブのマネージャーには存分に力を発揮してほしいし、そこに続く次期マネージャーが増えていってほしいと思っています。


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