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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論846」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第41号(2009.3.25発行)「脇役のチカラ(商業アドバイザー・小柳剛照)」1~※名称等は当時、一部文章省略

先の見えない不況に、名立たる大企業が次々と、工場閉鎖や人員削減を進めています。
特に、輸出に力を入れてきた企業には、世界的な不況に加え「円高」も大きな障害になっています。
もはや会社の規模や知名度だけでは、消費の冷え込む時代を生き抜くのは大変なようです。
しかし、こういう時代であっても、着実に業績を伸ばしている企業があります。
それらの企業の共通点を探ってみると、「内需」「お値打ち感」「独創性」などが挙げられるでしょう。
そして、それらのキーワードをぴたりと活用できるジャンルが、サービス業ではないかと思われます。
商品と違い、サービスは本質的に、輸送ができません。
だからサービス業は「内需」産業であり、基本的に、お客さまの方から足を運んでもらう必要があります。
それは商圏が限られるという弱点でもありますが、逆に遠方のライバルの影響を受けないというメリットでもあります。
商圏内の支持をしっかり得られれば、安定したシェアの確保が可能でしょう。

また、サービス業で行われるサービスの内容は、工夫次第でいくらでも独創的なものが生まれる余地があります。
そういう活路を見つけた企業が、不況下でも業績を伸ばしているものでしょう。
ただし、その場合の独創性は、本来のサービスそのものではなく、そこに付帯する脇役でも構いません。
要は、トータルの評価で、期待を超える満足感があれば、それでいいのです。

寿司店へのアドバイス

既存の寿司店で、経営面で苦戦しているケースが増えています。
近隣にファストフード店、ファミリーレストランなどの外食産業が増えたこと、昼食をコンビニ弁当で済ませる人も多いこと、などが理由として挙げられます。

でも、既存の寿司店の売上が減ったといえば、最初に浮かぶ大きな理由は、回転寿司の増加でしょう。
回転寿司なら料金が明確だし、好きなネタを自由に選べます。
従来の寿司店に、敷居の高さを感じていた人も、気軽に寿司が楽しめることから、回転寿司は全国にあっという間に増えました。
そういう回転寿司激戦区の中で、業績が激減している寿司店から依頼があり、店舗アドバイスに伺いました。
そこで店主にアドバイスしたのは、「脇役」サービスを工夫することです。
回転寿司も、仕入れには非常に努力しているので、ネタはいいものを使います。
つまり、寿司店の主役ともいえる魚介類では、回転寿司との違いは出しにくいもの、そこで、寿司と一緒に出てくる脇役の工夫を5つ、その店に提案したものです。

~ここまで~

「脇役」の工夫については、次回、紹介するとして、「内需」「お値打ち感」「独創性」は、フィットネス事業にも当てはめることができ、パンデミック以降の難しい状況を乗り切るための、一つの参考になると思います。

フィットネス事業は商圏が3~5㎞とある程度、限定されており、その中で「お値打ち感」を得られるサービス、そして同業他社には真似しにくい「独創性」が提供できれば、十分に高い支持を受けられる可能性は高まります。

当社直営小型クラブも、パーソナルジムの料金と比較し、リーズナブルな価格で質の高いフィットネス指導を提供し、「健康習慣」にフォーカスするという「独自性」を売りに、個別対応を強化しております。

まだまだ発展途上ではありますが、目指す方向性は記事に準えれば、適正と考えられ、一意専心、努めていって問題ないと改めて感じました。

お読みいただきありがとうございました。

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