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1月27日(木):イベントドリブンで「まずはやってみる」

昨日は文具メーカーである呉竹のヒット商品になった「からっぽペン」のことを取り上げました。

そのなかではコロナ禍で「家の外から中に移ったコト体験の環境変化」や、そこでコト体験を商品化するポイントとして「既存商品に内在化されていたものをコト化する」点を挙げたところです。

本日は、それとはまた別な角度から「からっぽペン」が商品化、ヒットしていくまでの流れにフォーカスしたいと思います。

商品化に至る前段階として呉竹では「文具女子博」に出店し、体験型のブースイベントとしてワークショップ的にカラーインク作りを体験してもらう場を提供してきたそうです。

そのなかで体験者からの「ぜひ製品化してほしい」という声が多かったことから、体験ブースで実施していた内容をそのまま製品化したといいます。

ここでのポイントは「マーケットに問うこと」ですね。

具体的に「まずはやってみる」という姿勢のもとでエンドユーザーとの直接的な接点を持ち、そこでの声を聞くことがそれに当たります。

机上の空論、会議室での議論だけではユーザーの本音や実際のリアクション、温度感のようなものは見えてこないので、とにもかくにも実際にマーケットへ問いかけてみるのが一番だと思っています。

特に前例がないものほど、こうしたアプローチは大切だと感じます。

実際にマーケットへ問い、エンドユーザーの声がないなかだと「前例がないから」と、安牌なものに終始してしまうケースが大半でしょう。

それだけに現場なり組織として、まずはやってみてそこからPDCAをしていくような柔軟でフットワークが軽く、実験ドリブンな文化を持っていることは大事ですね。

先の「からっぽペン」は商品のコンセプトもさることながら、そうした組織の前提があっての商品化でしょうし、ヒットでもあったのだろうと思います。

こうした点は私たちはフィットネスクラブにとっても類似したことが言えるなと感じます。

最近になって社内の小型クラブ各店で拡充したサービスには「ストレッチ&ケア」のレッスンがあります。

これは過去にイベントとして実際に対お客様で実施をしたことがスタートで、そこでの反響よりニーズがあることが分かったのが起点です。

そのうえで当初はあるクラブで1つのレッスンを従来のものから置き換えるところから始めて、そこでの参加者数などを見ながらレッスン本数の拡大や他のクラブでの展開へと広がりが生まれていきました。

だから「まずはやってみる」との姿勢をもち、そのうえでお客様の声を伺いながら、より良いものに仕立て上げていく、そんな流れができればいいですね。

私たち小型クラブのケースだとイベントなどは「まずやってみる」場にとっては最適だと思うので、そこでの積極的なチャレンジを起点にするイベントドリブン的なアプローチが良いのかもしれないなと思った次第です。



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