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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論485」

フィットネスビズ

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第11号(2004.3.25発行)「コラボレーション」25~※名称等は当時、一部文章省略

5.コラボレーションの実際

(7)同業他社とのコラボレーション

同業他社ともコラボレーションすることはできる。
昨年の9月13~15日の3日間、金沢市にある5つのスポーツクラブは合同でFIAが推進する「敬老の日にフィットネス!キャンペーン」を実施した。
5クラブの支配人が集まって話し合い、「地域住民への健康に関する啓発活動」という大義のもと一致団結してキャンペーンを成功させようということになった。
地元テレビ局や新聞社10社に依頼してパブリシティ・宣伝を載せて貰ったり、抽選により賞品が当たるフィットネスラリー(2箇所のクラブに来訪し、スタンプを貰う企画)なども用意して募集した。
55歳以上を対象にクラブを無料開放し、体組成の測定やグループエクササイズプログラムの提供などを行った。

結果3日間で、1,000名弱の方々が訪れた。
驚いたことにこれに要した直接的なコストはゼロだった。
フィットネスラリーの賞品や地元新聞の5段広告掲載など全ての経費分をメーカー・サプライヤーから広告協賛として得ることで賄ったのである。
直接的な結果は、来館者約1,000名のうちおよそ50名が入会したことだった。
だがこのような啓発活動の効果はこの数字からだけでは計り知れない。
将来、確実にその地域のフィットネス人口の拡大に寄与するだろう。

セントラルスポーツとルネサンス(当時ディックルネサンス)は2002年1月に包括的な業務提携を交わし、様々な分野で共同での取り組みを行い、互いにメリットを享受している。
まだコラボレーションと呼べる「協働」での取り組みは少ないが、今後プログラムなどの商品開発面でユニークなものが創られる可能性は高い。

住友不動産エスフォルタやセントラルスポーツなどは、法人会員利用施設のネットワーク作りを、他社クラブー特に地方・単独系店舗ーとの間で進めている。
施設共通利用の他、勉強会の開催、業界経営情報の共有等を行い、双方にメリットの出る取り組みをしている。

コラボレーションはクラブ間だけでなくトレーナーとトレーナー、あるいはトレーナーとクラブの間でも行われている。
ルネサンスでは年に1回、関西と関東の各エリアで「ステップアップシステム」と呼ばれるインストラクターのスキルレベルを確認する研修を含めた評価査定が行われている。
予め課題が出され、当日に臨むわけだが、インストラクターは各地域で行われる有料のセミナーにも出席し、技術の習得に励む。
対象はルネサンスを職場とする全てのインストラクターであるが、この勉強会の中では、ベテランとニューフェイスがバディシステムのように組んで、ロールプレイをして学び合うなど、お互いに切磋琢磨しながらスキルレベルを高めている。

こうした知の交流によりお互いを高め合う取り組みは、アファジャパンアソシエイツのようなインストラクター・トレーナーの教育・支援団体やヘルスコンサルティングのような当業界に特化した人材派遣会社でも行われている。

~ここまで~

記事当時、業界企業同士で様々なコラボレーションが行われていたことが分かる貴重な資料だと思います。

現実的なことを言えば、それ以降、このような機運は萎んでいき、企業買収や合併、営業譲渡などの事例は増える一方、協業などの情報は少なかったように思います。

つまり、不動産バブル崩壊やITバブル崩壊の時期を経た当時は、その打開策の一つとしてコラボレーションという手法を試したものの、労力に比して効果が限定的だった為、継続的な流れには繋がらなかったのではないかと推測されます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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