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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論181」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第28号(2000.5.25発行)「予算のマネジメント」18~※名称等は当時、一部文章省略

3.予算構成の実際

(1)売上高予算関連

【回収率】両タイプ 95% 

会費請求対象額(人数)に占める最終的な支払い額(人数)の割合。

逆は未回収率または未納率。

ある程度の会員数を有するチェーン展開企業が主だが、回収システムの変更から、最近この数値は向上している。

高い回収率を誇る企業のそれはほぼ100%に近い。

方向としては自社のスタッフが直接回収業務に関わることを避け、アウトソーシングする傾向にある。

そうすることでスタッフが本来の業務により集中でき生産性が高まるからだ。

回収の方法は大きく3通り。

1つはCTIの技術を持つテレマーケティング会社などにフォローを委任する方式。

2つ目は信販会社による「カードレスカード」方式。

これは銀行系列のファクタリング会社が手数料を値上げしてきている一方、信販系カード会社が手数料を下げてきているという背景から一定の会員数を持つクラブで現在盛んに採られるようになってきている。

3つ目は「クレジットカード」方式である。

手数料の引き下げ傾向がうかがえることなどから、将来はこの方法が主流になりそうである。

いずれの場合も当然のことながら回収にかかわる自社社員の労力を含めたすべてのコストが、初回決済後の未回収率(通常5~10%)以下とならなければいけない。

~ここまで~

未回収率が5%ということは、売上高利益率が一般的に一桁と言われているフィットネス業界においては、かなり影響度が高い問題と深刻に捉える必要があると思います(現在は一桁も難しくなっている企業が多いでしょう)。

特にフロント周りの仕事をあまりしてこなかったマネージャーは、この分野が弱いと言えますので、注意が必要です。

業界全体の流れとしては、クレジットカード方式(カードレスカード方式含む)が会員様にあまり好評でない為(入会するだけの為に、与信審査されたくないという心理)、登録フォームが簡便な債権譲渡方式も広まってきています。

契約条件にもよりますが、手数料率を2~3%程度に抑えつつ、スタッフが直接回収業務を実施することなく、高い回収率(97~98%)を達成することが可能となります。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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