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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論502」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第13号(2004.7.25発行)「世界の動き・IHRSAキャンペーン」1~※名称等は当時、一部文章省略

「ゲット・アクティブ・アメリカ」全米1,500クラブで開催!

2004年5月17~23日にかけて、IHRSA主催第1回「ゲット・アクティブ・アメリカ」が実施された。
このキャンペーンはIHRSA加盟クラブの中から参加クラブを募って実施されるもので、開催時期に向けて各クラブで様々な企画と準備が進められる一方で、IHRSAが中心になりメディアを活用した大々的なプロモーションも行われた。
6月17日付のIHRSAからのニュースリリースによると、同キャンペーンにより全米で合計150,000人が新たにクラブを利用し、アクティブな生活を送る第一歩を踏み出したという。
本稿では、このキャンペーンに参加した3クラブの事例を紹介する。

今回初の全国的なキャンペーンとして実施された「ゲット・アクティブ・アメリカ」は、IHRSAによる積極的なプロモーションのもと、多くのメディアや出版物で取り上げられ、広く知られるものとなった。
また、米国心臓病協会、米国癌協会、アメリカ糖尿病協会、スポーツ医学学会および米国疾病管理予防センターなど多くの関連団体の協力を得ての実施となった。
さらに最も重要なこととして、各参加クラブが、多くのエネルギーと情熱を傾け、ゲストのためにサービスやプログラムを用意し、受け入れ準備を進めたことがある。

キャンペーンの基本的な実施内容はこうだ。
参加クラブは5月17日からの1週間のうち、最初の4日間はメンバーのゲストに対して無料でクラブを体験して貰うこと、そして週末の3日間は地域の人々にクラブを解放するというものである。
この基本プランに加えて、クラブごとにオリジナルの企画が様々に加えられる。
本稿では、ウェルブリッジ社(コロラド州)、ヘルスフィット社(マサチューセッツ州)、フランコアスレチッククラブ社(ルイジアナ州)の例を紹介する。

~ここまで~

日本にも業界団体として、日本フィットネス産業協会(FIA)があります。
そして、今回のパンデミックに際し、「いのち輝くフィットネスキャンペーン」を企画し、加盟企業に働きかけをして頂きましたが、残念ながら記事のような大きなうねりには繋がらなかったように思います。

その理由として、そもそも加盟企業自体が大きく増えておらず、特に成長著しい新興企業ほどスルーしている状態ということで、元々、5,000億程度の狭い業界規模であるにも関わらず、まとまりに欠けていることが挙げられます。

また、行政とのパイプや各種医科学系の団体との繋がりが弱いことで、メディアに取り上げられる機会も限定的ということがあります。

さらには、パンデミックに関する政府の規制や支援においても、ロビー活動はあまり機能せず、各社、自助努力により状況を打開するしか方法が無かったと皆さま感じられていることでしょう。

つまり国内においては、あくまで独自の方法で認知を広げていく覚悟が必要であるということです。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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