【短編小説】エメラルドの海で
1.1ページの始まり
アメリアは一人旅に出ていた。長く続く一本道に車を走らせ、行きつく場所は何も考えずただただアクセルを踏み続け遠くへ走った。青空と太陽が眩しくて、どこまでも続く高い空にいつも以上に解放感に包まれた。
アメリアは車を走らせる途中、何気なく気になったビーチに立ち寄った。誰もいない白い砂浜がどこまでも長く続くロングビーチだった。アメリアは思わず海に向かって駆け出した。着ていた丈の短い小さめのTシャツとショートパンツを脱ぎ捨てて、エメラルドに輝く海にダイブした。