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vol.2 数々の失敗と挫折を経て行き着いた終着駅、スピリチュアル系ビジネスとそのコツ

サウザーの白熱教室 遠隔ヒーラー結良
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※試聴版。オリジナル版(55:55)は購入後に視聴可能。

第二話(全四話)

本巻では遠隔ヒーラー結良(ゆら)さんの現実世界でのエピソードが中心となる。スピリチュアル界では鑑定歴10年、1,000件以上の実績を誇る大御所「結良さん」で通っているのだが、現実世界での彼を、ここでは「結良くん」と呼ばせていただこう。

結良くんは田舎・高卒・製造業というスペックで、典型的な地方在住のニイちゃんである。特筆すべき特技や資格はなく、本来ならば地元で就職して、結婚して、家を買って、子供を作って、ローンを払いながら定年まで勤め上げていく…といういわゆるクラシック・スタイルの勤め人で終わっても、何ら不思議ではなかった。事実、結良くんの周りにはそういう人が大勢いる。

しかしながら、今こうして結良くんは「遠隔ヒーラー結良」として白熱教室の舞台に立っている。それは、本気で勤め人を卒業したいと願い、その一心で行動した結果、勤め人卒業のカギを掴みつつある人だからだ。遠隔ヒーラーは、勤め人卒業ための重要なパーツであった。しかしながら、結良くんは最初から遠隔ヒーラーだったわけではない。なぜ遠隔ヒーラーという道を選んだのかーーーそのことは、回を重ねることでつまびらかにされていく。

ではまず最初に、何が結良くんを「勤め人卒業」へ強烈に突き動かしたのか?そこの紐解きからVol.2は始まる。

舞台は九州の田舎、19歳の結良くんは高校を卒業し、地元では割と名の知れた企業に就職した。希望に満ちて入社した彼を待ち受けていたのは、陰湿で閉鎖的な村社会…そう、いわゆる「サル山」であった。低レベルで陰湿なイジメと、サル山での序列確認の毎日…結良くんは次第に追い詰められていく。職場の人間たちと、どうもソリが合わないのである。自分と同じく高卒の人たちの職場だった。なのに、なぜかソリが合わない。一体、なぜなのか?

さて、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」とは福沢諭吉の言葉であるが、これには続きがある。

「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて、できるものなり」

人間、生まれは平等だけれども、そのあと、学ぶか学ばないかで豊かになれるかどうかが分かれる。だから学ぼう、と、このように福沢翁は「学問のすゝめ」を人々に説いた。遡ること148年前、1871年のことだ。この「学問」とは、単なる「学校のお勉強」のことではない。自らの人生をより良いものにするために考え、自らの不足を知り、必要な知識を吸収し検証する「前向きな姿勢」を指す。それが学問の原初の姿だ。たとえ「お勉強」を頑張って、難関大学に入学し卒業したとしても、この姿勢がない者が自由で豊かな人生を送ることは難しい。飢え死にはしないものの、奴隷として飼われるのみだろう。

では、前向きな姿勢はどこから生まれるのであろうか。それは精神の奥底に潜む「気概」を由来にする。気概とは「困難に屈しない強い意志」のことである。

結良くんは就職した職場で、気概なき高卒の同僚たちに囲まれて、サル山の一員となることを強いられた。これに結良くんは強烈な嫌悪感を抱いた。なぜなら結良くんの心の奥底には、気概が備わっていたからである。もし気概がなければ素直にサル山で調教され、下位サルに甘んじて「あきらめ」の人生を良しとしたことだろう。しかしそうではなく、サル山は自分の居場所でないとして、そこから脱出したいと強く願って行動した。これは気概があるからに他ならない。ちなみに結良くん曰く、高卒と大学卒には「精神の気高さ」という点で明確な差があるという。大学卒の人は身なりを整えたり、差別を良しとしなかったり、個性を受け入れたりするという姿勢がある。そこが高卒とは違うのだという。ほんのわずかな違いだが、そういった姿勢の差が、ヒトを人間とサルに分かつものであると、結良くんは体験から語る。

結良くんが感じていた職場の人間たちとのソリの合わなさの正体は、これだった。

高卒での入社から、わずか半年でこのように「ここから抜け出したい」と強く思った結良くんであったが、まだ19歳であった。地方ということもあり、高卒ですぐに次の仕事が見つかる可能性は低く、転職しても給与水準は低かった。生活費のため、そして親からも「せっかく就職した会社、簡単に辞めずに我慢しろ」と諭される。となれば、現職を続けながら副業収入を得て、この職場から脱する他ない、と副業の道を模索し始めたのである。繰り返すが19歳で、だ。

結良くんに、生来の気概があったことはもはや疑いようはない。

こうして結良くんは副業の道を模索していく中で、物販の道を進むことにした。右も左もわからないので、既に成功している人に教えを請うため、メルマガに登録し、そこから有料のコンサルを受講していく。困難な課題も多かったが、1日5時間の作業をこなし、難題をクリアしステップアップしていく。もちろん勤め人仕事が終わってからの1日5時間である。大変な苦労であったが、結良くんは取り組み続けた。そこには、一種の狂気があったと振り返る。

その狂気の源は、ただ一つ。「会社を辞めたい」という本心の奥底からの強い感情であった。

高卒マイルドヤンキーの溜まり場。ギャンブル、タバコ・酒、風俗・オナニー…人生への「あきらめ」。貧者の阿片が蔓延した、この闇の底から脱したい。副業はそこからの脱出の手段であると、その希望だけを支えにして、半ば狂気で、険しい岩山を登り続けた。まさに「辞めたい」という強烈な気持ちだけを燃料にして、闇を切り裂き進むミサイルであった。

結良くんは語る。この白熱教室にたどり着く人は、間違いなく精神が強い者であると。なぜならば精神が弱く、サル性が強い人には、聖帝のコンテンツは「響かない」からだ。そういう強さを持った人間には、学歴は関係ない。

自分の人生は、学歴ではなく気概で切り拓いていくものだから。

つづく。

著・ヤコバシ



【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

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