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vol.4 アルバイト医として生きていく ~開いてしまったパンドラの箱~

やさぱす サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(58:39)は購入後に視聴可能。

医者は仕事としてやるのは微妙だが、趣味としてやるのには最高の職業だ。

やさぱす先生は、世の中にある仕事は
・誇り(人から感謝される喜び)
・やりがい(仕事そのものが楽しい)
・金
という3つの要素で構成されていると語る。

僕が医師として駆け出しの頃に好きだった言葉に
・医は仁術
というものがある。
でも、この言葉は「誇りとやりがい」というガソリンを注ぎ続けることで、医師を死ぬまで働かせる便利な言葉として悪用されることがある。
・病院から帰れない心臓血管外科医
・1日おきに病院に泊まる産婦人科医
無給医なんて働き方が黙認されているのも、医師が誇りとやりがいで走り続ける性質を悪用したスキーム。誇りとやりがいを与えておけば、給料を下げても喜んで働く医者がたくさんいることを経営者はよく知っている。

普通の医師は、このような状況に置かれたとしても、不平不満を口にして終わりにする。
でも、やさぱす先生は違った。

誇りとやりがいを捨てて、金を極大化させたらどうなるんだろう?

彼が行き着いた先は、寝当直医として生きていく方法だ。誇りとやりがいはほとんどゼロ。
やさぱす先生は、寝当直を院内ニートと語る。
寝当直は、仕事をしながら体力が回復する。給料は労働力再生産にかかる必要経費と語るマルクス先生もびっくりの働き方である。
でも、この働き方。はっきりいって劇薬である。少量ならかまわないが、大量に服薬してはダメなやつである。
そんな劇薬をやさぱす先生は、致死量まで飲んでしまった。
まさに、医師として決して開けてはいけないパンドラの箱をオープンしちゃったのである。

普通はこの劇薬を大量に服用するとあの世に逝っちゃうのだが、やさぱす先生は、むしろ元気になって、不動産賃貸業者として転生する。そして「無数の金持ち」たちが集う不動産連峰を見上げたのちに、初心者向きとされている「ボロ戸建て山」をみつけ、登り始める。

僕は、やさぱす先生が、これから先、ボロ戸建て山を傷だらけになりながらも、なんとか登頂して、その後に不動産連峰も登頂しちゃうんだろうなと予想する。

でも、金を手にしたら次に何するのさ?

やさぱす先生は
やりがいと誇りは、金を複利に買い戻せ!
と語る。ここは、ちょっとカッコいいので、何回も聴いてほしい。

経済的自由に到達した医師が、誇りとやりがいを得るために医師という職業を道楽にする。
それこそが白熱教室に集ったやさぱす先生、フランケン、博士の共通目標であることが明らかになった。

医者は仕事としてやるのは微妙だが、趣味としてやるのには最高の職業なのだ。



著:博士

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