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vol.3 コンテンツビジネスで財を成し、不動産で仕上げる

ポチ サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(56:27)は購入後に視聴可能。

第三話。(全五話)
※本来ここにはオーディオブックの商品紹介文を書くべきなのですが、あえてそれを書かずに、「コンテンツビジネスで財を成し不動産で仕上げる」にまつわる書き下ろしエッセイを書いています。

良いキャラとは何か?

コンテンツビジネスで良好な財務基盤を築き、少々のコンテンツ収入と勤め人の給料からの貯金で不動産を買い進め、盤石なるバックグラウンドを組み上げて勤め人卒業を達成して欲しいと思って書くのである。

良いネタ、良いキャラ、良い文章。これが売れるコンテンツビジネスに必要な三要素になるわけであるが、今回は良いキャラとは何か?というテーマで一つ書き物をしてみたい。

今この文章を読んでくださっている方は、おそらく、

「自分の磨き練りあげてきた本物の知識技術を世の中に還元したい」

とか

「自分はこれこれの分野でかなり専門的で実践的な経験を持っているが、きっと役に立つ人が居るだろう」

と思い、発信しようか、すまいか、日夜悶々としている人が読んでいるとして書き進める。

前稿の『良いネタ』のところで言及し忘れたが、コンテンツビジネスで販売する商品はオリジナルでなければならない。盗作は長く続かないからである。自分が一生懸命打ち込んでそこから得た痛い教訓や新しい気付きが、オリジナルのネタなのである。

その昔、いや今でも居るとは思うけれど、エアーナンパ師と言って他人のナンパブログとかコンテンツを組み立て編集し、脳内だけで作り上げた知識体系をコンテンツとして販売する人間が居た(居る)。いわゆるエアプレイというやつである。実践の場では全く役に立たない。

アフィリエイトとかダイエットとかの情報商材でもそう言うのが居て、非常によろしくない。詐欺みたいなものである。

なぜよろしくないか?と言うと、ここで推奨する資本主義ゲームの進め方に、『不動産で仕上げる』があるからだ。今も昔も不動産賃貸業は安定しているものの薄利多売の商売で、実業家としての能力が強く求められる。

虚業とは虚しい業である。人のnoteパクってパクリnote書いて小銭稼ぎするみたいなカスのような仕業のことだ。人の恨みも集めるだろう。

虚業に身をやつすと確かにカネは稼げてしまうのだが、長期的な人生計画を考えるうえでは良くなくて、実業の世界に飛び込んだ時にその厳しさに我慢が効かなくなるからである。資本主義ゲームの重要なルールになるが、しっかりとした実業でもって財務基盤を作らない限り、真の自由というのは得られない。虚業家の運命とは、浮き草のように延々と新規の虚業を乗り継いで行く生涯となる。※あとやっぱ人の恨み買う人間が長く栄えた例って無いよ。

であるから、良いキャラとは何か?を考える場合、ちゃんと抑えないといけない事として、

「自分独自の知見を生み出し、高い表現力で言語化できる人」

が、最初に来る。まあ最低限の課題と言うべきであろう。次稿予定の良い文章にもかぶる話ではあるが。

次。

コンテンツを作って売る人間として世に出るにあたって、読み手・受け手から必ず最初に疑いの目を向けられることがある。

『知る者は言わず、言う者は知らず』

という事情である。

深い見識を持ち有益な情報としてそれを発信するに足る人物は、みだりにそれを発信しようとしないという意味である。逆に、浅い見識で適当にパクリ情報販売を目論んでいる魂胆の人間ほど、「手取り足取り教えます」「懇切丁寧に指導します」と満面のえびす顔で揉み手して、読み手を歓待してくる。

あたかもワンルームマンション販売のツーブロックゴリラ営業マンの如し。上げ膳据え膳のフォローで売られる物件に良い物件など無いのである。ありふれた罠だ。

知る者は言わず、言う者は知らず、出典は老子であるが、これこそ世界の真理であり、正業に懸命に打ち込み多くの人生経験を積み酸いも甘いも噛み分ける骨の太い大人たちはみな、本能的にこの機微を察知している。ベラベラ聞いてもいないことを押し付けてくるやつに本物は居ない。

まるで世の女衆が、夜に男と二人で食事しに行くということがつまりどういうことなのか?そこに潜むセクシャルな文脈を誰に習うとも無く本能的に察知している(※かまととぶって知らないふりする女は居る)のと同じようなことであろうか。

なお男というのは馬鹿な生き物なので、先輩の男にちゃんと教えてもらうまで、女と二人で晩飯に行くことの意味を心底から分からないまま生きているのである。女の抜け目無さとは違い、男とは実に無邪気で能天気な生き物である。

情報の受け手は、知る者の話を聞きたい。

だが、ベラベラ喋る者はたいていが「知らない者」がする無益な発信であり、聴くだけ時間の無駄である。この情報化時代にあって時間は唯一無二の価値を持つ絶対的な貴重資源である。誰しもが時間を無駄にしたくない。

コンテンツ発信の仕事というものは、知る者は言わずのこの世界の下で、「言う者」をやらなければならないという矛盾をどうやって克服するか?に鍵がある。
※本オーディオコンテンツにもヒントがたくさんありますよ。ここではオーディオの内容を詳述しない。

その矛盾の克服の仕方こそがとても難しいのであるが、近頃の流行の方法で言えば「実績を掲げる」「ハロー効果で錯覚させる」などがある。確かに有効な方法であるし、取り入れるべきアプローチだと思うが、これだけでは不足であると僕は思う。

要するに結果だ。

情報コンテンツの受け手が、結果を出してくれること。

受け手がその通り実践すればちゃんと結果が出るようなコンテンツデザインをして制作することである。

便利な言葉で言うところの再現性である。

言う者は知らずの世界であるから100人のうち98人は信用してくれない。が、どこの世界にもお人好しは居るもので、2人ぐらいは眉に唾しながら信用してくれるであろう。そのお人好しの2人に素敵な結果を出してもらい、果実を食ってもらうことがとにかく重要であると僕は考える。

悪徳商法ではこの2人のお人好しを食い物にして逃げるのが定法であるが、それとは真逆の考えである。このお人好しにいかにして美味い汁を吸ってもらうか。発信者の腕の見せどころである。

その後、果実を食った人は口コミをしてくれるだろう。口コミによって信用が築かれる。

さて、では問題です。偶然受信者になってくれた人が口コミをしたくなるのはどういう時か?

口コミの発生が決定的に重要である。

僕が思うその答えとは、発信者の謙虚さ奥ゆかしさにある。

くどいぐらいに繰り返すが、やはり世界は『知る者は言わず、言う者は知らず』なのである。上には上が居る。そんな中で「自分ていどの者が発信してお金を戴いていてマジですまんげ」とか「自分は本物の知識経験を提供しているつもりではあるがやはり真の一流は本業に忙しくて語る暇なんか無いはずで」とか、そういう空気感をまとっていることが大切であると思う。

世の中の道理をきちんとわきまえた上で、矛盾を乗り越えることは無理だと一方で認めつつ、それでも発信する。受信者は結果が出る。美味い汁を吸える。口コミしたくなる。

いわゆる『本物の態度』というやつですな。

なお、偽物というのはよろず考えが浅い生き物ですから、知る者は言わず、言う者は知らず、に対して「俺は例外だから関係ないね」と判で押したように言うはずですね。例外は無いです。


聖丁

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