【筋トレ】脂肪を筋肉に変えることはできるのか。
結論から言えば、脂肪を筋肉に変えることはできません。
マッチョが増量期に太っているのは、筋肥大のためには、オーバーカロリーが必要要素であるため、しょうがなく太っているだけです。
「脂肪を筋肉に変えるぞ!」と、たまに初心者トレーニーが言っていますが、あれは、ちょっと意味不明なんです。。
それでは、その内容を軽く深堀りしていきます。
なぜ、脂肪が筋肉に変わらないのか
そもそも、人間には脂肪が筋肉に変化するプロセスは存在しないからです。
脂肪が筋肉に変わらないメカニズムを、誰にでも分かるよう、簡単に説明するのは難しいですが、
脂肪は、グリセロールと脂肪酸が、炭素と水素と酸素によって結合しています。一方で、筋肉はアミノ酸、グリコーゲン、水で構成されており、肝心のアミノ酸は窒素によって結合しています。
上記の通り、脂肪と筋肉は構成要素が異なるため、直接的に変化をすることはできないということになります。つまり、脂肪がアミノ酸に変化するメカニズムが存在しない以上、脂肪が筋肉に変わるということはないのです。
アミノ酸が他のアミノ酸に変化するプロセスはありますが(アミノ基転移)、他の物質からアミノ酸を体内で作るメカニズムは存在していません。(Hirotsu K,2005)
以上のことから、脂肪は筋肉に変えることはできないわけです。
マッチョになるために、脂肪が付いてしまう理由
これは、オーバーカロリーによって、しょうがなく太ってしまうからです。
筋肉を増やしたいのであれば、消費カロリー以上を摂ることが効果的であることは、多くのトレーニーの経験則だけなく、研究によって示されています。(Garthe,2013)
ボディビルダーやフィジーカーがオフシーズンに太ってしまうのは、脂肪が筋肉に変わるから太っているわけではなく、カロリーに余裕がある状態だと、筋肉が増えやすいからなんです。
この理論は、筋トレ初心者、上級者に関係なく共通することで、筋肉をつけるための栄養管理でも最も重要なことでもあります。
カロリー収支の管理は、筋肥大にしても、ダイエットにしても、ボディメイクの最重要事項であるため、筋肉をつけたい筋トレ初心者には特に守ってほしいルールです。
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