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育つぶ~『プール開き』

梅雨明け。
しましたね。
6月中の梅雨明けは
観測史上初のようです。

いつもは梅雨が明けても
雨の日が続いたり、
依然とジメジメしていたりで
本当に梅雨明けしたの?なんて
思ったりしますが、
今年は梅雨明け翌日から連日の真夏日。
週末も目立った雲はなく、
日差しが肌に突き刺してきました。

市の新聞に、7月からプール開きだという記事があったのを
妻が思い出してくれたおかげで、
その日は急遽プールに行くことに。
息子くんももちろんOK。

しまってあった水着を出してバタバタ準備。
息子くんは成長著しいので、着せてみてサイズチェック。

新たに購入したワニさんの海水パンツはピッタリでした。
気にいった息子くんははいたまま脱ぎません。

うきわもパンパンに膨らませて、ラッシュガードも着て、
思わず忘れそうになった着替えもちゃんと持って、
いざ出発。


ノリノリでプールへ向かうこと5分ほど、
柵の向こうからこどもたちのはしゃぐ声が聞こえてきました。

あぁ、これこそ夏のはしゃぎ声。

待望の夏に、プールに心を躍らせている声です。
こんな声を聞いたからにはノンビリしてる場合ありません。

駐輪場に到着したらたくさんの自転車。
やっぱり大勢きてました。
プール開き初日だし、そんなに来てないかもしれないと思いきやでした。

受付のお姉さんに料金を払って
荷物だけロッカーに突っ込んで
消毒で足を洗って
いざプールー!


はやる気持ちを抑えながら、
ちゃんと準備運動をして
そーっと足を水の中に入れると

「つめた〜いっ」

まだプールの水は入りやすい温度ではなかったですが、すぐに慣れたか息子くん大はしゃぎ。

寝汗がすごかったから、涼しくて気持ちいいんだろうな。

「つめたくて、気持ちいいねっ」

嬉しそうな表情で何度も言ってきます。


息子くんがこっちに向かって水をかけてくるので、
試しにパパも水をかけ返してみました。
怒るかな?と思いきや、意外にも耐えてました。
目をギュッとつぶって硬直してましたが。

おっ? お風呂での訓練の成果か?

以前なら大騒ぎして水を嫌がってましたが、
だんだん慣れてきたということでしょうか。


もう息子くんは、幼児用のプールだと足がついて余ってしまう感じでした。
うきわから上半身を出し、足をバタバタさせる息子くん。

まだちゃんとしたバタ足じゃないから前になかなか進まない。

これは泳ぎを教えるチャンス?
と目論みましたが、息子くんは前に進まないことをそんなに気にしてない様子。

残念。

パパが泳ぐ姿を見せても、前にスイスイ進むのを見せても、慌てることはありませんでした。


でもそのとき、息子くんとパパの前にひとりの女の子が現れました。
その愛らしい笑顔は息子くんの同級生ちゃん。
するとその後ろにはその子のママ。

やっぱりみんな、暑いときはプール遊びってことですね。

知り合いの思わぬ登場ですが、いたって平静に振る舞う息子くん。
平静というか、どう振る舞っていいか迷ってて、立ちすくんでるようにも見えます。

明らかに意識はしてました。

一緒に泳いで遊ぶことはなく、距離は置いてましたが、
時々その子がどこにいるかを確認する息子くん。

その子が泳いでいると、息子くんもバタ足を頑張り、
その子がママと水をかけあっていると、息子くんもパパに水をかけてきました。

対抗意識なのか強い外面意識なのか。


そしてその子が、ちょっと深いプールの方に勢いよく走って行ったのをパパは目にしました。

「同級生ちゃんは?」

少しして息子くんが聞いてきたので、お母さんと一緒に深い方に行ったよと答えると

「息子くんもいくっ」

やっぱそー来るのね。
でもパパ的には歓迎ですよ。
どんどん水に慣れたかったし、泳ぎの練習は足がつかないところの方がしやすいし。


タタタタと走って深いプールへいく息子くん。
怯むこともなく、足からそっと入ってきます。
体を支えてあげましたが、足がつくまで下ろしてあげると

「足ついたー!」

深いプールでも顔が出せることに喜んでました。
背がそれだけ大きくなってるんですね。
これにはパパも驚きでした。


早速バタバタ足で前に進もうとする息子くん。
今までとは違って少し大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんと
同じフィールドに立てた喜びを
体で表しているのがよく分かりました。

息子くんが深い方のプールに来たのを見つけた同級生ちゃんが来てくれて、
お互い言葉にはしませんでしたが「楽しいね!」と言ってるようでした。


深いところも平気にしてるので、人の少ない普通のプールに行こうと誘いましたが、
それはしっかり嫌がりました。
だれかお友だちが行けば違うんでだろうけどなぁ。


そんなこんなで楽しいプールの時間も終わり。
一旦入れ替えになるので、今日はそこでおしまい。
水にずっとつかってて息子くんも少し寒くなってきようなのでちょうどいいタイミング。

着替えをして入り口を出ると、そこにはセブンティーンアイスの自販機。
去年から、市民プールの後はこのアイスと相場が決まっていました。
プールに行きたい理由はここにもあります。

プールで涼んだ体は夏の日差しにもまだ耐えられましたが、
さすがにこれをスルーするわけには行かず、列に並んで買いました。

ベンチで美味しく食べていると同級生ちゃんも買ってもらったようで、
一緒に食べました。

息子くんは、保育園ではそうではないんでしょうが、人見知りくんになってました。

灼熱の太陽が燦々と輝く夏の午前でしたが、気持ちのいい遊びができました。
今年はたくさんプールに行って、泳げるようになってみようね。



ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。