クロップ_ラインダース

【大宮アルディージャ戦術分析】Liverpoolから学ぶボール保持の安定化

 今季の大宮アルディージャは最終盤で3戦未勝利の末、リーグ戦を3位で終え、プレーオフに回った。プレーオフに進出チームの中で最も優位なアドバンテージを得て臨んだ初戦、モンテディオ山形にJ1昇格への道を打ち砕かれた。

 来シーズンもJ2で戦うことが決まった大宮アルディージャ。終盤戦に露呈した課題を明確にし、来シーズンに向けて克服していく必要がある。

今季の簡単な総括

 結論としては、高木監督、就任1年目ながら、昇格こそ逃したものの、「戦えるチーム」に仕立て上げたのは流石の一言に尽きます! 

 チームとしては、今季から就任した高木監督の下、新たに3バックのシステムを採用。柏をはじめ、上位対決で白星を度々重ねた。加えて、奥抜や加藤、吉永などの若手を登用し、チームを活性化させたことは、近年の大宮にはあまりなかったため、良い意味でサプライズを提供して頂きました。筆者も奥抜の虜です。


大宮が抱えた問題点

 シーズン終盤戦にまさかの3戦未勝利。絶好調だった時期と比べると別のチームのようにも見えました。

 大宮がシーズン中、特に後半、抱えていたジレンマ。

 それは、ボール保持時の攻撃(敵の守備陣形が整った時)である。

 大宮の素早いトランジション(攻守の切替)から、スペースがある局面で、人とボールを迅速に前へ運ぶことで多くの得点またはチャンスを作る一連のプレーは間違いなく強みだった。

 反面、相手がスペースを消し、守備のオーガナイズがセッティングされたときと、素早いトランジションの連続による疲労でスピード感ある攻撃を自分たちが作り出せなかったときに脆さを露呈した。

 そこで私はフットボリスタ12月号を読む中で、以前Liverpoolが抱えていた問題点と大宮が抱えている問題点に類似性を感じ、一連のツイートをしました。

↓以下が一連ツイート内容です。

 大宮の問題点を改めてまとめると、
①リトリートした相手を崩すことができない
②攻撃の形が連動したプレスによるショートカウンターに偏る
③武器である素早いトランジションの連続による疲労で攻撃の停滞


Liverpoolの解決事例

 以前、似た問題点を抱えていたLiverpoolが如何に問題解決に至ったかの説明を前に、Liverpoolの戦術について簡単に説明します!

 Liverpoolはストーミングと呼ばれる、「ボールを手放すことを厭わず、そのボールを再度奪還することを前提とした戦術的思考」を採用しています。これはクロップがドルトムントを躍進に導いた戦術でもあります。この戦術は、トランジション(攻守の切替)をコントロールしようとするもの相手チームのポジティブトランジション(守→攻)の際、意識が攻撃に集中し、守備に綻びが生じるタイミングを狙って選手を送り込む戦術

 Liverpoolが繰り出すプレッシングの主原則は「相手に時間的余裕を与えないプレッシングでミスを誘発する」ことである。

 この戦術の問題点が大きく2つ!
①トランジションの連続による選手への過負荷
②リトリートした相手にトランジションの隙を見出すのが容易ではない

 この問題の解決に大きく寄与したのが、Liverpoolのオランダ人コーチ、ペップ・ラインダースである。

 彼が導き出した答えは「自陣から優位性を保ちながらボールを前進させ、時間軸に固執せずに攻撃を仕掛けることだった。」これはポジショナルプレーとも呼ばれている。

ボールを保有することで生まれるメリット
①後方からのビルドアップで相手に攻め込まれる時間を減らす
②ボール保持時に休息することができる

 上記の恩恵を受けることで、今季のLiverpoolは取りこぼすことなく、きっちりと勝ち点3を積むことが出来たのだ。


大宮がリトリートした相手を崩すために必要なこと

 大宮の問題点
①リトリートした相手を崩すことができない
②攻撃の形が連動したプレスによるショートカウンターに偏る
③武器である素早いトランジションの連続による疲労で攻撃の停滞

 Liverpoolの解決事例を基に大宮の問題点解決を提言します。

 大宮に必要なこと、ボール保持の安定化だと考えています。

ボール保持の安定化を実現することで2点の恩恵を受けることができる。
①後方からのビルドアップで相手に攻め込まれる時間を減らす
②ボール保持時に休息することができる

 では、このボール保持の安定化を実現するには、何が必要か。

 それは、適切なタイミングで適切なポジショニングを全選手が連動して行うことだと考えている。

 例として、最終ラインからのビルドアップについて説明します。

 もちろん、相手の出方にもよりますが、最終ラインからのビルドアップは第1プレッシャーラインの数+1枚で行うことで問題ないと考えています。相手第1プレッシャーラインが1枚であれば、3バックをベースに試合に臨むにしても、最終ライン2枚で対応できるなら、中盤~前線にかけての局面で数的優位を確保することができる。(下図参照)

大宮 後方からのビルドアップ

 今シーズンの横浜FMやペップのチームでよく見た動きですが、4バック3バック関係なく、ポジショニングの優位性確保の上で重要になると考えています。その結果、ボール保持の安定に繋がると考えています。


来シーズンに向けて

 ボール保持について述べましたが、ボール保持の安定化に欠かせない河面、小島の契約更新があり、非常に嬉しいです。ただ、櫛引は広島への移籍が決ってしまい、悲しみに暮れた矢先に、ムルジャ大先生のネットワークでセルビア人DFがやってくるかもしれないだと!!!!!

 たまらない。最高だ!!実現してくれ!!!噂のハスキッチといい、東欧選手が多く加入しそう!ノバコビッチにズラタンと過去に素晴らしい活躍を残してくれた先達の影響も大きいなと感じました!!

 つらい別れもあると思うけど、ストーブリーグも楽しんでいきましょう!!!


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