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「ありがとう、黒川淳史。そして、これからも。」

 本日12時、大宮アルディージャから衝撃的なお知らせが舞い込んできました。「黒川淳史 選手が海外クラブとの移籍交渉を行っている」との一報。

 私個人としては、今年1番の絶叫をかました後は、「とにかく頑張って欲しい。ずっと応援しているぞアツシ!!!」状態でした。とにかく胸がいっぱい。100%のポジティブで送り出したい派。プレー面はもちろん、メンタリティ的にも海外でバリバリやる姿が想像できる。

昨季のスタッツ

 下記が黒川選手の今季のスタッツの一部です。

・42試合中37試合出場(先発31)7ゴール5アシスト
・シュート決定率13.5%
・1試合平均チャンスクリエイト数1.9
現所属チーム内での得点割合16.3%
・タックル成功率73.3%
・被ファウル数28

 背番号10を纏い、満を持して水戸から復帰したアカデミー育ちのアタッカー。怪我人続出、勝てない試合が続くチームにおいて、コンディションを維持し続け、攻撃陣を牽引し続けてきた。チーム内で最多ゴール・最多アシストを記録し、怪我なく、人1倍、いや、10倍ピッチを走り続けてきた姿は大宮サポーターにとって忘れられないシーンになるはずだ。

 

黒川惇史のストロングポイント

 昨シーズン黒川選手を観た1サポーターとしてのストロングポイントは下記4点。1つずつザックリ説明します。

①攻守の切替の速さ
②ボールロストの少なさ
③無尽蔵のスタミナ
④好不調の波が少ない

①攻守の切替の速さ

 守備から攻撃の切替では、味方がボール奪取に成功したらば、すぐさまボールを前進する上でのポジショニングを意識し、カウンターへとつなげている。また自身でボール奪取に成功した時も①自身で運ぶ②近くの味方とワンツーで崩す③逆サイドへのロングパスなど、状況に応じたプレー判断が光った。

 攻撃から守備の切替。こちらはアタッカーとしては足が止まってしまいやすい局面。ただ、黒川からすれば何のその。素早く切替、危険なゾーンの封鎖、またはプレッシャーで直接相手からボールを刈り取り、カウンターに繋げる。

 切替の局面において、小島との好連携が印象深い。同じアカデミー育ち兼水戸で切磋琢磨した間柄だからこそなのか。そのホットラインが今季見れないのは寂しくもある。

②ボールロストの少なさ

 水準以上のボールコントロール技術を持っていることに加え、しっかりと状況判断を出来ているが故の賜物であろう。プレー集にも取り上げられているが、相手複数人に囲まれても、ライン際へ寄り、そこから一気に前進を図るシーン。ボールを持った際の姿勢が良いため視野を確保出来ているため複数の選択肢を持ちながらプレーするサッカーIQの高さが随所で観られる。

③無尽蔵のスタミナ

 とにもかくにも良く走る。連戦でも90分間走りまくれる。スプリント出来る。このスタミナが上記の切替の速さ、ボールロストの少なさに繋がっているのだろう。昨季の総走行距離データがあれば観たい。自分では探し切れなかったので、知ってるサポさんがいらっしゃればご教授頂きたいです。

④好不調の波が少ない

 常に一定以上のパフォーマンスを披露した1シーズンだった。物足りないと感じる方もいるかもしれないが、それも彼のポテンシャル故のものだろう。コロナ禍の異例な過密スケジュールのなか、怪我をせず、高木監督の下で攻撃を牽引し続けた。9月20日の町田戦から12月20日最終節の新潟戦まで22試合連続で先発出場し、14試合がフル出場、7試合が80分以上の出場。ミカさん級の鉄人でありながら、チーム得点の16.3%に絡む働き。後述するが、ベートーベンも絡んでいたのだろう。


海外のどのリーグへ!?

 数年前にはスペイン移籍の噂も出ていた黒川選手。まだ正式発表はないものの、練習合流予定もないらしいので、細部を詰めている段階なのではと推測。大宮から海外へ旅立つ選手が出てきたのが嬉しいし、どのリーグでも観れるだけ嬉しいというのが率直な気持ち。

 直接、J2から海外移籍をした選手は最近では東京ヴェルディの藤本選手がポルトガルへ。そして今はセリエAボローニャでプレーする冨安選手がアビスパ福岡からベルギーへの移籍を果たしている。

 オランダ、ベルギー、ポルトガル、オーストリアいずれかへ行くのではと予想。4大リーグのスカウト陣が多く派遣されているリーグのため、実現したら胸アツ不可避。

 さらにコロナ禍のため、海外組のみで組まれることの多い日本代表へも近づくことになるはずだ。ポイチが選手選考に悩むくらい大暴れしてやれ!!!

日本代表


ミスチルとベートーベン

 ミスチルとベートーベンて急になんやねんという声が聞こえてきましたので、申し上げまする。

 まずミスチル。黒川選手の海外移籍に際してエモーショナルになっているであろうサポーターの皆様へぜひ聴いてほしい曲があります。

 それが新アルバム「SOUNDTRACKS」に収録されている「Documentary film」。紅白でも披露していたため覚えている方も多いかもしれません。今回の移籍に際して頑張れという気持ちと同時に寂しさを感じる今の感情にドンピシャにハマる曲となってます。

 特に2番の歌詞である下記フレーズが胸に刺さりまくるのでぜひ聴いてみてください。

 「ある時は悲しみが 多くのものを奪い去っても 次のシーンを笑って迎えるための 演出だって思えばいい」

 次にベートーベン。選手名鑑によると、黒川選手の好きな音楽はベートーベンとのこと。彼の素晴らしいメンタリティを築き上げた要素であることは間違いないと思います。海外移籍をしても、引き続きベートーベンを聴き、慣れない環境ばかりの生活に溶け込んで欲しい。


最後に

 100%のポジティブで送り出したい。ありがとうアツシ。頼もしい大宮の10番だった。

 「大宮から世界へ」の実現は誇らしい。間違いなくその背中はアカデミーの後輩たちに今後も影響を与え続けると思う。日本代表に選出されたら号泣不可避。

 海外で戦っている姿を日本から応援しています!!VAMOS!!




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