あいつの痛みはあいつのもの
2024年8月13日(火)朝の6:00になりました。
ただいちどの微笑みが、あんなに上手に喋るとは。
どうも、高倉大希です。
あいつの痛みは、あいつのもの。
分けてもらう手段が、わからない。
だけど、力になりたがる。
こいつの痛みも、こいつのもの。
BUMP OF CHICKENの「真っ赤な空を見ただろうか」の一節です。
冷たくもあり暖かくもある歌詞は、フロントマン藤原基央の得意技です。
風邪をひくたびに、「風邪ってこんなにしんどかったっけ?」と思います。
そのくせして、平常時は「風邪なんて大したことないでしょ」と思っています。
自分の痛みさえ、簡単に忘れてしまいます。
他者の痛みなんて、わかるわけがありません。
簡単に「あなたの痛みがわかる」と言う人は、信用ならないなと思います。
体験の類似性とそこで個々が感じる痛みは、まったくの別ものです。
子どもが転んでしまったときに、大人が過剰に心配します。
そんな大人の姿を見て、子どもは大ごとだと判断し、えんえんと泣きはじめます。
一方で、大人が落ち着いて対応すると、子どもはすぐに泣き止みます。
数分もすれば、まるで何ごともなかったかのように、子どもは遊びはじめます。
実際の痛みは、自分にしかわかりません。
他者が心配したところで、痛みが変わることなどないわけです。
ため息のわけを、聞いてみても。
自分のじゃないからわからない。
だからせめて、知りたがる。
わからないくせに、聞きたがる。
わかるために、聞くのではありません。
わからないくせに、聞くのです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。