vol.23 超強力な参入障壁❷ ネットワーク効果とは
【ネットワーク効果】
Google
Amazon
Meta
Microsoft
VISA
MasterCard
Zoom....
これら企業には他のライバル企業を寄せ付けない大きな「経済的な堀」があります
その堀は非常に強力で今後もますます強くなります。
今回はそんな特徴のある「ネットワーク効果」について解説します。
これら企業の詳細の前に一度辞書的な説明をすると、
「同一のサービスを利用するユーザーが増えれば増えるほど、サービス自体の価値が高まること」を指します。
ユーザーが多いほどサービスの価値が高いのであれば、一度競合を出し抜いた巨大な企業は、競合に追い越されることがまずなくなります。
なぜなら新規ユーザーは、よりサービス価値が高い(=ユーザー数の多い)方を選択するからです。
そして新規顧客を獲得したサービスはより価値が高まりさらに多くのユーザーを呼ぶ...
と好循環が生まれるわけです。
上の企業はすべて、この好循環を生み出すビジネスモデルとなっています。
例えば VISA $V や MasterCard $MA
顧客は一般消費者と店舗の2種類です。
消費者の立場からは100店舗しか使えないカードと1万店舗で使えるカードならば後者を選びます。
店舗側からしても100人しか使ってないカードと1万人が使っているカードでは後者を選ぶはずです。
まさにユーザー数がサービスの質を決めてます。
続いてAmazon $AMZN
こちらは先のVISAとMasterCardの例で、店舗を出品者と置き換えるとわかりやすいでしょう。
出品者が少しでも多いところに消費者は流れ込み、競合より多く消費者を抱え込むことで、より多くの出品者を呼び込みます。
これはネットオークションやフリマアプリにも当てはまります。
そしてGoogle $GOOG やFacebook $META 、Zoom $ZM
これら企業はいずれも消費者同士を繋げるもの(GoogleはYouTubeなど)で、ネットワーク効果がはたらきます。
仮にFacebookと全く同機能のSNSがリリースされても、既に多くのユーザーと繋がれるFacebookから乗り換える人なんかそういません。
最後にMicrosoft $MSFT
これはやや特殊ですがOffice365にネットワーク効果があります。
OfficeソフトはMicrosoft以外にも提供している会社は複数いますがOffice365との互換性に欠けます。
するとビジネスで相手から送られたOffice 365のデータが別のソフトで開けない、ということが起きかねません。
Microsoftはこれを逆手に取り、WindowsOSでの動作性に優れたOffice365を展開し、着々とシェアを広げてきました。
いまやOSでもOfficeソフトでも、揺るぎない地位を獲得しています。
このようにネットワーク効果は、そのサービスが巨大化すればするほど、そのサービスをより優位に立たせます。
そうなれば競合との熾烈な争いに巻き込まれることなく、安定して収益を生み出せます。
参入障壁があるだけで、価格競争を回避し利益を守りながら再投資を続け、さらなる事業拡大をすることができます。
長期投資では、このような参入障壁の強さについても理解しましょう。
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