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2019年Fintertechブログを振り返る

こんにちは。当ブログの編集長をしております、ストラテジーグループの大島(@takuji0807)です。

今年の6月から始めた弊社のブログですが、最近は反響を頂く機会も増えておりまして、執筆者、編集チーム一同非常に嬉しく思っております。この場を借りまして、改めてお礼申し上げます。

さて、2019年は当記事を含め26個の記事をアップしてきました。今回はその中でビュー数の多かった上位3位の記事を取り上げていこうと思います!


3位:Why Blockchain 証券ポストトレードにブロックチェーンを適用する意味

相原(@Kaz_Aihara)の書いたこの記事が3位となりました。DLT約定照合プロジェクトの中の人という立場から、証券ポストトレードという領域へのワイブロについて実際的な議論の内容をまとめています。
文中の

既存金融の大きなマーケットにおいては、DAOやDEXのような完全に分散管理された仕組みの導入提案は、いかに目指す場所が崇高であっても、リスクが大きすぎて受け入れられません。しかしながら、ビットコインから始まったこのDLT/ブロックチェーン化の流れは不可逆なもの、という考えは、私たちだけでなく多くのプロジェクト参加者の共通認識だったと思います。

というフレーズは、SIerという立場から長く現場を見てきた相原ならではの現実的な目線と、それでも変革を進めていくべきという覚悟が混じった、非常にエモい文章だと思います
ちなみに相原はDeFi好きでもあり、必ずしもコンソーシアム最高論者という訳ではありません。


2位:ブロックチェーンのコンソーシアム運営で大切なことと、金融サービスの再構築

川浪(@KawanamiSo)の書いたこの記事が2位となりました。3位の記事同様DLT約定照合プロジェクトの中の人という立場で、当プロジェクトに対する想いが溢れる記事になっています。

社会全体のことを考え、私利私欲を追求しない、むしろ全体のことを考えることで自らの最大の利益につながるポイントを見つける場がコミュニティーというものなのだと思います

このフレーズは30社が参加するプロジェクトを運営してきた立場として、川浪が到達した『コンソーシアム運営とは』という問いへの一つの答えであり、非常に学びの詰まった文章になっていると感じます
こちらもちなみにですが、川浪もコンソーシアム最高論者という訳ではなく、基本パブリック派です


1位:動き出したBITPointの盗難コインを追跡する⇒約97%のコインの所在が判明!!

こちらも相原(@Kaz_Aihara)の書いた記事ですね。今年の7月に発生した、BITPointの盗難コインを追跡した記事が最もビュー数が多い結果となりました。本記事は仮想通貨やブロックチェーンに係わる多くの方に読んでいただき、事件そのものの注目度もさることながら、「業界全体で監視することで、コインの盗難の難易度を上げよう」という業界の健全化に向けた意思を感じました
BitcoinやEthereumなどにおいては、誰もがその履歴を追うことが可能です。実際に、取引所でも何でもない我々でも盗難コインを追うことが出来ました。ブロックチェーンや仮想通貨といった領域は、一般的にはまだ「怖い」という印象を持たれがちです(これらは本来別物ですが、一緒くたに語られることも多くあると感じています)。こうした業界全体の取り組みや意識で健全化が進み、一般にも浸透していくことが望まれます。


こんな感じで1位から3位までを紹介させて頂きましたが、番外編としてスキ数が多かった下記の記事も紹介しておこうと思います!


番外編:デジタル人民元にまつわる現地情報まとめ ~2019決定版~

孟が書いた記事のスキ数が全体の3位に入りました!(1位は川浪のコンソ記事、2位は相原のワイブロ記事です)中国は今ブロックチェーンが最もアツい国と言っても過言ではありません。国と企業が一体となって推進することが出来ることはやはり強いなと感じるばかりですし、当記事にもあるように、

国民としても、既にAIや監視カメラといった技術が生活に馴染んでしまっているので、今更デジタル人民元と言われても嫌悪感や恐怖感みたいなものはないという人が多いと思います。

こういった国民の価値観もその強さの一因と思います。2020年も中国からは目が離せません。


ということで2019年のブログ記事の振り返りでした。
弊社には様々な人材が揃っています。金融の現場を知るメンバーからITの現場を長く見てきたメンバー、海外出身/留学経験のあるメンバー、ガバナンス、コンプライアンス、リーガルに強いメンバー、などなど。その幅広さと現場経験の豊富さは業界の中でも有数と勝手に自負しております。
2020年はそういったアセットを更に活かして次世代金融サービスの創出を推進するとともに、引き続き皆様にとって有益な情報を発信していきたいと思います。

それでは、2019年は大変お世話になりました!皆さま良いお年をお迎えくださいませ。