勝手に思って
書きためていたBIのライナーを今更かきます。どばっと。
「勝手に思って」という言葉を思いついたのは10/10でした。去年の。
わたしの目の前ですごいことが起きていた。
友人のこと。
愛し合っていた二人は勝手に思っていたし、勝手に一生の一番を決めていた。
ように見えた。
それでもことが起きればそれは「勝手に思っていた」ってことなんだ。
皮を剥いで、肉がむき出してそれでも血も涙も出ないくらいに、痛い思いをしても人は誰かに対する愛情や、運命という勘違いをすぐ様捨てられるわけはない。
勝手に思っていたとしたら、わたしに残るものはなんだろう。
お揃いの指輪とか、お揃いの写真とか、お揃いの思い出とか、お揃いの幸せとかそんなもの持ち合わせていなかったら無かったことになってしまうのだろうか。
唯一あるものはあなたを「勝手に思った」という特別な責任だけだ。
それだけはわたしにしかもっていられない特別だ。
肩に触れられない、声が聞けない、だからなんだというのだろうか。
思うことはいつだって勝手だ。
それだけがわたしの特別だ。
責任は特別だ。
泣いても腫れても消えたりしないから。
勝手に思うことが気味の悪いこととか、不正だとか、無意味だとか。
だからなんだ。
勝手に思うから恋はあるんだ。
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