息継ぎ過ぎる

2021.4.16

名古屋はミニストップが多い町だな。
と思った。
名古屋に到着するまで新幹線含め3本の電車に乗った。

未だに電車は嫌いだ。
あんなに体を密着させて席についているのに全員他人であって今後出会う事も話す事もきっとないだろうし、ただただ気まずいと勝手に感じてしまう。

あともう一つ私は人をじっと見てしまう癖があるようで高校生になってから同級生に指摘され注意されて、その後も恋人に指摘され、注意され昔よりはましになったものの未だに一人でいるとじっと見つめてしまう。

今日は私の隣の席の素足にスカートを履いた女の子、中学生か高校生に成り立てくらいの黒髪の韓国コスメ大好きそうな女の子の足をずっと見ているお兄さんがいたから私はそのお兄さんをじっと見ていた。
乗り換えるのが面倒で各駅の電車に乗ったので人々が入れ替わり立ち替わり出入りする車内でお兄さんが降りるまで、お兄さん(ハードロックカフェのジャケット着てた)は素足をじっと見つめて、私はそのお兄さんをじっと見つめていた。
時代関係なくお兄さんが女の子の素足を見つめ続けることはきっとセクハラだったりと罵られる事なんだろうなぁ。と思ったけど、(私ももしかしたらお兄さんみ過ぎてセクハラなのかもしれないけど)私はじっと見つめる時納得出来ない事があったり、或いは次から次へと疑問が発生する時に短い時間で話しかけて解く事はできないだろう謎を解明したい一新でしかない。

お兄さんはいやらしい気持ちだったのか、私と同じ気持ちだったのか、はたまたただぼーっと見つめた先が女の子の素足だったのか。

知る事が許されている人の事はじっと見つめたりしないのになぁ。と思った。
怠慢なんだなぁ。私は。大体そうなのかもしれない。
ねぇ、なんでさっき〜見てたの?
なんでそれ買ったの?
なんでそれが好きになったの?

と、いつでも問える相手に対して私はきっとじっと見つめたりしないもの。

電車ってだから疲れてしまう。
ずっと考え事をしてしまう。

女の子は友達と共にかなり渋い各駅の駅で降りて行った。
それからはずっとおめかししてこの街には何があるんだろうなぁ。って考えていたし、あのハードロックカフェのお兄さんは何を思ってあの服を買ったんだろうなぁって思っていたし、あのお兄さんが降りてからは目の前のおじさんの如何にもなクロップド丈のパンツから足首に見えたミサンガは何をお願いしたのだろうか。と考えていたし、そういえば私のミサンガは糸一本残して切れてしまったから願いは叶わなかったのかもしれないなぁ。と思った。

電車はとにかく疲れる。
入れ替わり立ち替わり人を考えるって事は疲れてしまう。
これからもあまり電車は乗りたくない。

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