magaran

フィンランドのラップランド大学教育学部に11か月留学(2019-2020)。 小学校や…

magaran

フィンランドのラップランド大学教育学部に11か月留学(2019-2020)。 小学校や幼稚園で実践的に学びながら、Global Educationという学問に出逢い、「人類にとっての教育」という深く広い枠組みでの教育を探求するようになる。教育や留学について気ままに綴ります🌱

最近の記事

私のフィンランド留学史【教育編】

11か月のフィンランド留学から帰国して早3か月。 この3か月の間に、日本はとにかく熱い灼熱の真夏から、小金色の夕日が美しく涼しげな空を飾る季節にまで変化した。 季節は確実に変化してゆくのに、フィンランドから帰ってきたばかりの私は、季節の変化にも素直に心躍らず、どうしたらよいのか戸惑ったまま、葛藤のうちにここまでやってきてしまった。 そうだ、久しぶりにnoteを書こう、と思い立ったのは、この3か月ずっと続いてきた葛藤がだんだん薄れてきて、もうすぐ自分の中で折り合いがつきそ

    • 人間というあいでんてぃてぃー

      人は、簡単に惑う。 昨日までは、一つ一つの呼吸までもが尊く、美しいもののように感じられたのに、今日は息をすることも億劫になって、重苦しいため息を吐き出してしまう。どんなに深いため息をついても、心の重苦しさはため息と一緒に出て行ってくれるわけではないのに。 そう思うと、人間って、不思議な生き物だとつくづく思う。一貫していることがなく、流動的で、掴みにくい。 自分自身が人間をやっていると、そろそろ人間の皮を脱ぎたくなるのだけれど。人間の皮を脱いで、人間じゃない何かになりたい

      • ある春の日の日記-心の龍-

        なんか、苦しい。 そう自覚したのは、今日のことだ。 実際はずっと前からこの苦しさは心のどこかに存在していたのだけれど、それを「苦しみ」という一つの実態のある言葉として認識したのは、ついさっきのことだった。 ああ、そういうことか、とストンと来たのと、まるで小学生のようなことで心を悩ましていた自分、その小学生のような悩みの根本をつかむのに意外なほど時間を費やしてしまったという事実に、笑いだしたいような泣きたいような妙な気持ちになる。 苦しいというか、戸惑い。 自分で自分

        • ミモザの花が枯れちゃった

          2020年2月28日。 世間が、というか世界中がコロナウイルスで騒がしい真っ只中、私は一人ヨーロッパ旅行に出かけた。 行き先は、ポーランド、チェコ、イタリア、フランス。 全部で11日間のミニチュアな旅。 ミニチュアと言っても、コロナウイルスが猛威を振るっていると思われているイタリアに行くのだから、ただの旅行なのに、まるで何かもっと大きなことを成し遂げにいくような、そんな妙な高揚感があった。周りからは「イタリア本当に行くの?」「危ないと思ったらすぐ帰ってきなよ」の嵐。フ

        私のフィンランド留学史【教育編】

          出る杭は打たれて強くなる

          出る杭は打たれる、ということわざが日本にはある。 最近、このことわざが頭をよぎる瞬間がよくある ああ、日本って面白いくらいに打ってるなーって。 自分がその中にいて打たれてる時は辛かったはずなのだけど、日本から離れて客観的に日本を眺めているとなかなかに面白い。 ポンポンポポン。ポポポンポン。 ポカポンポカポンポポポンポン。 もぐら叩きのように、テンポ良く。 少しでも飛び出したもぐらを、一瞬のうちにハンマーで叩く。いかに早く叩き潰せるか競い合うゲーム。 「出る杭を打とう

          出る杭は打たれて強くなる

          フィンランドに来て思うこと ~「好き」と「得意」で協働すること~

          Moi! 今年の8月よりサンタクロースの住む街、フィンランドのロヴァニエミに留学中のmagaranです。 フィンランドに来てから、早73日目。 身の回りの環境や価値観が変わったことによる軽いidentity crisisも一通り乗り越え、今は比較的安定してきたなと感じています。気温はすでに0℃を下回り、今日は朝から真っ白な雪が降っています。でも不思議。日本にいるときだったら絶対寒いって思う気温なのに、ここでは氷点下35℃になるという前提の下で暮らしていると、「まだ暖かい

          フィンランドに来て思うこと ~「好き」と「得意」で協働すること~

          Teach For Japan と出逢い、そして恋に落ちた②~学生インターンで学んだこと~

          Moi! ご無沙汰しておりますmagaranです! フィンランドの大学の教育学部に留学に来てからもうすぐ1か月が経とうとしています。9月に入ってから授業が本格的に始まり、予想以上に忙しい毎日を過ごしていますが、その割には心も身体も元気です。 むしろ、知れば知るほど面白いことばかりで、どんどんどんどん探求していきたくなっちゃう。 ”世界ってこんなに面白い場所だったんだ!” と言ったら大げさかもしれませんが、本当に今まで自分がいかに狭い世界で生きてきたか、まさに「無知の

          Teach For Japan と出逢い、そして恋に落ちた②~学生インターンで学んだこと~

          Teach For Japanと出逢い、そして恋に落ちた。

          Moi! 8月も最後の日ですね☀ 私の住む留学生用アパートに、昨日最後のフラットメイトが到着し、とうとう5人での共同生活が始まりました。 オーストリアと、中国と、ベルギーと、イタリアと、日本からの留学生5人。 キッチン、シャワー、トイレを5人でシェアし、寝室を2人(or1人)でシェアします。 私は中国人留学生と同じ部屋なのですが、とても気が合って、毎日驚くほどお喋りします(笑) 彼女は日本の近藤麻理恵さんという片付けコンサルタントにどはまりし、ミニマリストを目指してい

          Teach For Japanと出逢い、そして恋に落ちた。

          津和野町の教育②~自由を操る芸術士~

          Moi! フィンランド🇫🇮に来て12日がたちました! 最初の興奮した気持ちも良い意味でだいぶ醒め、これから10か月の中長期戦をどう過ごしていくか、図書館に籠もって真っ白いノートを前に1人ぼーっと考えております。 突然ですが、私はダイソーの黄緑色の表紙の、罫線の入っていないまっさらなノートがお気に入りです。 フィンランドに来るときも使いかけの1冊と、新品5冊をスーツケースに詰めてきたのですが、今数えてみたらフィンランドに来てからすでに40ページ書いていました(笑)

          津和野町の教育②~自由を操る芸術士~

          島根県津和野町の教育①~地域主体の社会教育~

          Moi! フィンランドに来て3日が経ち、時差ボケから徐々に復活しつつあるmagaranです。 3日間で気付いたこと。 私のいるロヴァニエミという地域では、リスちゃんがあちこちでちょろちょろしててとってもかわいい🐹!! そんなに森の中ではないのに、リスもウサギも鳥も人間の生活の近くで共生しているのが不思議。 "ねぇ、ぶっちゃけ人間のことどう思ってるの? その木の実、おいしい?私にも半分くれない??" 英語もフィンランド語もマスターしたいけど、今はリス語を話したい…!

          島根県津和野町の教育①~地域主体の社会教育~

          私の教育ストーリー ~自分らしく生かせたい!~

          ある春の日、時計の中にいる1時の1ちゃんは時計の外に出てみたいなぁと思いました。 「ずっと時計の中で働いていなければならないなんて、つまらないよ」 そこで1ちゃんは、こっそり時計を抜け出しましたー。 Moi! 今朝いよいよフィンランド留学に旅立ちました、magaranです! エコノミークラスの席が満員だからという理由でビジネスクラスに通され、ゆったりすぎる席で優雅にブルーベリージュースを飲みながらこれを書いています。控えめに言って最高すぎる!!  前回、幼い頃に感じた教

          私の教育ストーリー ~自分らしく生かせたい!~

          いよいよ出国!フィンランド留学🇫🇮

          Moi! はじめまして! 2019.8.16から約10か月、フィンランドの大学に交換留学に行きますmagaranです。 留学のテーマはズバリ"自分らしく生きる教育"。 みんなして同じ服(制服)を着なくてはならないことになんとなく疑問を抱いた小6の頃から始まった、私の長い長い教育というテーマとのお付き合い。 あれから早9年。 私と教育との関係は、様々な回り道をしながらどんどん深まりつつあります。 この教育留学は、そんな私の教育人生にちょっと新しい視点を入れてみるためのもの

          いよいよ出国!フィンランド留学🇫🇮